『詐欺メール』「Rakuten」と、来た件

いよいよ999回目のエントリー
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

楽天がこんなメールアドレスで?!

次々来ますね…
いったいどれだけ来るのでしょうか?
今度は、楽天を騙ってちょっとおバカなフィッシング詐欺メールをご紹介しましょう。

あっ、そうそう。
このページのURL「https://ymg.nagoya/spam-mail-999/」
「spam-mail-999」ってなっているのお分かりになりますよね?
これ、詐欺メールに関する投稿が今回で999回目ってことを現わしています。
ということは、次回が記念すべき1000回目。
喜ぶべきか、悲しむべきか…少々悩んでしまいます。

まあそんなことはさておき、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] Rakuten」
えらくあっさりした件名ですね。
これで誰か興味持つのでしょうか?

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「Rakuten <no-reply@mewnsjde.pics>」
「楽天グループ」さんには、れっきとした”rakuten.co.jp”ってドメインをお持ちです。
それなのにこのような”mewnsjde.pics”なんて全く関連の無いドメインを使った
メールアドレスで大切なユーザーにメールを送るなんて絶対にあり得ません!


今を時めくロシアのモスクワから

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「no-reply@mewnsjde.pics」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「38BE0CA2BC5F2EA5DC753E41B87AB988@irsblor」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from mail0.mewnsjde.pics (mewnsjde.pics [185.143.220.9])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”mewnsjde.pics”について情報を取得してみます。

185.143.220.9”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”に書かれているものと同じですから、メールアドレスの偽装はありませんでした。
このドメインはアメリカにある「Dynadot」と言うドメイン名登録事業者が管理しているようです。

Received”のIPアドレスは、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

かなり大雑把な位置情報になりますが、ピンが立てられたのは、今を時めくロシアモスクワの
「ゼレノグラード」付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


もしかしてこれで騙そうなんて?

では引き続き本文。

気になる部分は、図中に書き込んでおきましたが、全般的に句読点がおかしいですね。
それに見たことの無い漢字が使われたり、文章が尻切れトンボだったりと…
見た事の無い漢字が有るのは、中華フォントの問題でしょうね。
句読点のおかしいのは、多分作られている方が海外の方であることが原因だと思います。
尻切れトンボなのは、他の詐欺メールから切り貼りしている最中に欠落したものと…(;^_^A

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、本文に直書きれていて、リンク先のURLがこちらです。

rakuten.co.jp”と正規ドメインが使われているようですが、これに騙されちゃいけませんよ!
HTML内で偽装されていますから。
実際に接続されるURLはこちらでした。

はい、ご覧の通り楽天にはかすりもしないURLです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

このように既に危険サイトと認識されており、カテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”nawhb.nmrbjhvgn.art
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインも「Dynadot」に管理を委託しているようですね。

このドメインを割当てているIPアドレスは”45.140.169.192
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスは異なるものの、ピンが立てられのは、メールの時と同様にモスクワの「ゼレノグラード」付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

表示されたのは「楽天」のログイン画面。

本物のログイン画面と全く見分けが付きません。(汗)
もちろん詐欺サイトですから絶対にログインしないでください!


まとめ

この件名を見ただけでピンとこない方、騙されやすそうですので十分お気を付けくださいね!
楽天に限らず、ログインを要求するメールの場合は、必ず相手のメールアドレスと、リンク先のURLを
ご確認になった上で先にお進みください。
それに、専用アプリのある物は必ずそちらからログインするように心掛けましょう!

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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