『詐欺メール』「「三菱UFJニコス」のセキュリティアップデートに関するお願い」と、来た件

最初から最後まで支離滅裂
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

どっちが正解?

さあ、901本目の詐欺メール紹介。
気を引き染めてまいりましょう!(笑)

トンチンカンなフィッシング詐欺メールが届きました。

これは、DCカードが差出したのか、それとも三菱UFJ銀行が差し出したのか
果たしてどちらなのでしょうか?(笑)
では、このメールもプロパティーから見ていきます。

件名は
「[spam] 「三菱UFJニコス」のセキュリティアップデートに関するお願い」
ここには「三菱UFJニコス」とはっきり書いてありますね。
どっちにしても、この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「DCカード <info@cr.mufg.jp>」
で、こっちには「DCカード」と書いてあるにもかかわらず使われているドメインは
mufg.jp”と三菱UFJ銀行の物。
もうこの時点で不信感しかありません…(^^;


さくらインターネットユーザーの仕業

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<info@cr.mufg.jp>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<20220402214221545813@cr.mufg.jp>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from contact0.eki-net.com (tk2-216-17741.vs.sakura.ne.jp [160.16.80.245])」

はい、出ました「さくらインターネット」(^^;
この差出人は、よく見かけるさくらインターネットユーザーです。
懲りずにまだフィッシング詐欺メールやっているんですね。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”cr.mufg.jp”について情報を取得してみます。
このドメインを割当てているIPアドレスが”Received”に記載されているものと同じなら
差出人のメールアドレスだと認めますが、そうでない場合、特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。
※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金
さて、どう出るのでしょうか? って結果は見えていますけどね…(笑)

13.224.141.117”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
Received”に書かれているのが”160.16.80.245”ですから全く異なるので、この方はやはり
アドレス偽装。
しっかり罪を償っていただきましょう!

Received”のIPアドレス”13.224.141.117”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられたのは、千代田区九段付近。
それにこの差出院が利用したサーバーは「Amazon Technologies」の物のようです。


リンクはしれっと偽装

では引き続き本文。

日頃よりDCカードのクレジットカードをご愛顧賜り誠にありがとうございます。
DCカードでは、会員皆さまのカードご利用内容について

当社の最近のシステムアップグレードにより、
当社で予約した情報が間違っています(住所または電話番号が間違っています)。
最寄りのカウンターまたは当社のネットワークカード会員サービスを通じて
確認および変更してください。

▼ DCカード WEBサービスログイン ▼

ttps://www.cr.mufg.jp/dc/index.html

なお、ご契約のカードは、第三者による不正使用の可能性が高いため、
既にカードのご利用を一旦停止する対応をとらせていただいております。

ご不便とご心配をお掛けしますが、何とぞご理解をいただきますよう
お願い申し上げます。

(直リンク防止のためURLの”h”はあえて削除してあります)

最初の方には、予約した情報が間違っているから変更しろと書いてあるのに、リンク記載の
後ろでは第三者不正利用の疑いと書かれています。
差出人の件といい、もう滅茶苦茶なメールですね。(^^;

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、本文の中ほどに直書きされていますが、これは真っ赤なウソで、偽装工作が
施されています。
本当のリンク先URLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

このように既に危険サイトと認識されており、カテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”cr.mufg.dc.mezcs.icu
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

いつものところではエラーになって情報が取得できなかったので、今回は別サイトで。
でも、ここでも大した情報を得ることができませんでした。
分かったのは、取得したてのドメインだってことと、持ち主は、北カリフォルニアの方
ってことくらい。

このドメインを割当てているIPアドレスは”23.94.159.201

このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、カナダのハミルトン付近。
そして、ここでもこのIPアドレスの脅威レベルは「高」とされており、その種類はWebによる
サイバーアタックの攻撃元と書かれています。
良くないことに使われていることが分かりますね。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。


何とも驚くことに、ログインさせることもなく初っ端からカード情報の入力を求められて
しまいました。(;’∀’)
さすがフィッシング詐欺サイト、順番のあったものじゃありませんね。(笑)

こんなバカげたサイト絶対に行かないでくださいね!


まとめ

最初から最後までお粗末なフィッシング詐欺犯でしたね。
こんなメールに誰一人騙されないとは思いますが、一応…(^^ゞ

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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