『詐欺メール』「【APLUS】ご利用確認のお願い」と、来た件

新生銀行に三菱UFJ銀行のドメインを？

また新たな刺客です。
今度は、新生銀行系「アプラスカード」に成りすましたもの。
ワンパターンなので一目でフィッシング詐欺メールとわかりますよね。

使われているポイント用語は「不正利用監視システム」です(笑)

では、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「＜重要＞【APLUS】ご利用確認のお願い」
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「アプラスカード <mufg.jp@bwfpmgb.cn>」
「アプラスカード」さんには、れっきとした”aplus.co.jp”ってドメインをお持ちです。
それなのにこのような”bwfpmgb.cn”なんて中国のトップレベルドメインを使った
メールアドレスで大切なユーザーにメールを送るなんて言語道断です！
皆さんは、ここに気づいてください！
それに”mufg.jp”なんて三菱UFJ銀行のドメインまでアカウントに使ってるし…(;^_^A

やっぱりここからの発信か

では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

まず”bwfpmgb.cn”ってドメインについて調べます。

持ち主は、いつも見かける西の国の方です。
このドメインを割当てているIPアドレスは”106.75.63.36”
”Received”のIPアドレス”106.75.63.36”と同じものですので、メールアドレスの偽装は
ありませんでした。
このIPアドレスは、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられたのは、例によって北京市の天安門広場の東側付近。
言わばここは、世界最大の詐欺メール生産地。
ここから多数のフィッシング詐欺メールが全世界に向け発信されています。
それが証拠に、このIPアドレスの脅威レベルは「高」とされています。

詐欺サイトはカナダのトロントで運営

では引き続き本文。

書かれているのは「不正利用監視システム」が反応し利用が制限されているから、リンクを
辿り利用確認をしろと言った内容。

このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「■ご利用確認はこちら」って書かれたところに張られていて、リンク先の
URLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

このように既に危険サイトと認識されており、カテゴリは「フィッシング」と書かれています。

このURLで使われているドメインは”eaohfzp.cn”
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

持ち主は、メールのドメインで出てきた方と同一人物。

このドメインを割当てているIPアドレスは”172.67.154.182”
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

今回ピンが立てられのは、カナダのトロント付近。

危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。
安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。

一旦は、ウイルスバスターに遮断されたものの開いたサイトは「NETstation*APLUS」
新生銀行のサイトを丸々ダウンロードして作られているから注意喚起までバッチリ
複製されていますね。(笑)
危険ですから絶対にログインしたりしないでください。

まとめ

クレジットカードの数だけ存在すると言っても過言ではないと。
それほどフィッシング詐欺サイトは多く作れれています。
うかうかしているとまんまと騙されてしまうのでご用心を！

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;