「動特設特」??アマゾンを騙った詐欺メールは本当に多くて後を絶ちませんね。 今朝もこんな笑えるメールが届いていました。  見てやってください。 1つの漢字を2つの文字で作り上げているのでしょうか? そんな箇所が短いこのメールの中に4か所(笑) で、最後に久々の「永久ロック」 こんなの笑えて腹が痛くなります。。。(笑) ではプロパティーから見ていきます。 件名は 「[spam] ?Amazon プライムの動特設特をいたしました!」 いつも書きますが、件名に”!”が付いているようなショッピングサイトからのメールに ろくなメールはありません。 それにおまけにこのベールの場合は”?”まで付いてるし…こっちが”?”ですよ! 所で「動特設特」ってどんな意味なんでしょうか? 調べてみましたが全く分かりませんでした(;^_^A ”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは 全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「Amazon.co.jp <service@6buvqss.cn>」 ”Amazon”を名乗っておきながらの中国ドメイン。 もう詐欺メールの代表みたいな感じですよね?(笑) では、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。 Return-Path: 「<service@6buvqss.cn>」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Message-ID:「<20211213065856853176@6buvqss.cn>」 ”Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。 このIDは世の中に1つしかありません。 ”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。 ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。 | Received:「from zabi (irvl882.cn [117.50.174.196])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 |
全てにおいて中国のドメインですね(;^_^A では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの情報を拾ってみましょう!  割当てているドメインは”Received”に出てきたものと同じ”irvl882.cn”でその持ち主は 漢字三文字の氏名の方。  割り当て国は「中国 北京市」とされています。
2つで1つの漢字では滅茶苦茶な本文を見ていきます。 亲斤しいデバイスからアカウントサービスへのサインインが検出されました。 誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。 Amazonの保護におけるセキュリティと整合忄生の問題により、セキュリティ上の王里由から アカウントがロックされます。 アカウントを引き続き使用するには、24時間前に情報を更新することをお勧めします。 それ以外の場合、あなたのアカウントは永久ロック。 |
ごめんなさい、環境によっては文字化けとか起きているかも知れません。 着色した部分の漢字はやはり2つの漢字をつなげて1つの漢字に見なしているようです。 理由は不明ですが…(;^_^A 最後に付けられて黄色いリンクボタンの接続先URLはこちらです。 
えっ、いまどき”http”から始まるの? ノンセキュリティーでとても危険なサイトです。 まずはこのドメイン”9xj5jm7.cn”の持ち主から。  どうやらこのドメインの持ち主は中国の企業です。 割り当て国はシンガポールと書かれていますが、このサイトの割り当て国はちょっと微妙。 別サイトで調べてみるとこのような結果が出ました。 
あらかじめ書いておきますが、この情報はおおよその位置です。 このサイトでは「東京都杉並区和泉2丁目付近」と出ました。 アマゾンの詐欺サイトはアメリカや中国に設置されることが多いのですが、珍しく国内です。 サイトに接続してみるまでもなく開くのはアマゾンの偽のログイン画面なのでいちいち 確認しには行きません。
まとめこのような不気味なメールに騙される人はいないと思いますが、年末のあわただしい中 もしかしたらと言うこともありますのでご紹介させていただきました。 激動の2021年も後半月ほど、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |