『詐欺メール』「【American Express】次回口座振替のお知らせ」と、来た件

架空請求
※ご注意ください!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介しています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した完全コピーした偽サイトで、フォームにアカウント情報を
入力させアカウント情報を詐取します。
ですから被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
 

アメリカンエキスプレスを騙るメール

残すところ今年も残り4週間、そろそろ年末モード突入ですね!
もうひと踏ん張り頑張っていきましょう!
そんな中、週明けの月曜日はいけないメールがどっさりと届いています。
今朝はまずこちらからご紹介していこうと思います。

これはアメリカンエキスプレスさんに成りすましたフィッシング詐欺メールです。
内容は、身に覚えのない支払を提示し第三者の不正利用を騙ったもの。

では、プロパティーから見ていきます。

件名は
「[spam] 【American Express】次回口座振替のお知らせ」
受け取った受信者が、身に覚えがないので慌てて本文を読ませる件名ですね。
ただし、アメリカンエキスプレスカードを持ってるか持ってないかによりますが…
”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは
全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「American Express <bkh@welcome.aexp.com>」
残念ですが、アメリカンエキスプレスさんの正規ドメインは”aexp.com”ではありません。
確かにそれっぽいですが、正規のメインは”americanexpress.com”(笑)
もっともこの”aexp.com”も偽装の可能性が考えられますが。


ご常連のくらインターネットユーザーから

では、このメールをヘッダーソースから解析してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<bkh@welcome.aexp.com>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「6E3F43F60D5E7493A257F0D904887939@welcome.aexp.com>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from welcome.aexp.com (unknown [163.43.128.100])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、このIPアドレスを使ってそのメールサーバーの位置情報を確認してみましょう!

どうやら差出人は例のご常連さんで「さくらインターネット」ユーザーのようですよ。
こんなメールばかり作らないでもっと他に知恵を使った方が良いと思うのですけどね。


高額請求に驚き慌てて…!

では、本文を見ていきます。

平素は、アメリカン・エキスプレスのカードをご利用いただきありがとうございます。

以下の通り、次回の口座振替情報をお知らせいたします。
カード番号: xxxx-xxxxxx-0200[RAND_INT_1_9]
口座振替金額: 682,101円
口座振替日: 2021年12月05日

本サービスについての詳細確認および登録の解除・設定の変更は以下URLにて承っております。

682,101円とは結構な金額ですよね!
もし受信者がアメリカンエキスプレスのユーザーだったらびっくりして慌ててリンクを
開いてしまいそうです(;^_^A
そのリンク先は、メールに直書きされたこちらのURLです。

アメリカンエキスプレスと読めそうで読めないそれらしいURLです。(笑)

ここで使われているこでドメインは”americzvnexpress.com
このドメインについて調べてみます。

このドメインの持ち主は「中国・広西チワン族自治区」に在住の方。
このドメインを割当てているIPアドレスは”115.144.69.87”で割り当て国は韓国。
そう、「さくらインターネット」ユーザーと韓国はセットです。

このIPアドレスの所在、もう少し詳しく調べてみました。

割り当て地はおおよそですが韓国のソウル。
脅威の危険度は「高」で脅威の種類は「ウェブによるサイバーアタック」とされています。
とても危険そうですね!

このURLの先はどのようなサイトを運営しているのでしょうか?
賢明の方はもうお分かりですよね。
そう、このようなアメリカンエキスプレスのユーザーサイトのパクリページです。

ここにユーザー情報を打込み先へ進むと、次々と個人情報やカードの情報を入力させられ
それらの情報は犯人側に詐取されていきます。


まとめ

このような、請求金額を騙った詐欺メールはアメリカンエキスプレスに限らずその他の
カード会社を騙ったものも多くあるので、アメリカンエキスプレスユーザーでなくとも
気は抜けません。
もし。自身は持っているカード会社から思いもよらない請求金額が記載されたメールが
届いてもリンクは絶対に開かず、必ずスマホアプリから請求金額を確認してください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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