『詐欺メール』「【JCBード会員サービス】利用のお知らせ」と、来た件

ハッピーハロウィン♪
※ご注意ください!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介しています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した完全コピーした偽サイトで、フォームにアカウント情報を
入力させアカウント情報を詐取します。
ですから被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
 

仮装と言えばハロウィン?それとも詐欺メール?

明日はハロウィンですね。
コロナ禍の今年はどうなんでしょう、渋谷とか仮装して練り歩くのでしょうか?
それとも閑散としているのでしょうか?

仮装と言えば「フィッシング詐欺メール」ですよね。(笑)
はい、今朝も来てますよ。

これはJCBに成りすました詐欺メールです。

例によって得意の「第三者不正利用」を騙っていますね。

では、プロパティーから見ていきます。

件名は
「【JCBード会員サービス】利用のお知らせ」
おっと! いつもの”[spam]”が付いてない!!
サーバーのスパムフィルターもこう詐欺メールが多いとお疲れ気味のようですね。(汗)
しっかりしてくださいよ!

差出人は
「”My Jcb” <tts@sabihasa.tk>」
”My Jcb”と書かれていますが、ドメインが”.tk”。(笑)
このドメインはニュージーランドの領土であるトケラウ諸島に割り当てられているトップレベル
ドメインです。
国内の金融機関がそのようなドメインを使い、ユーザーに対してメール配信なんて天地が
ひっくり返ってもあり得ません。


差出人はGoogle提供のサーバーユーザーか?!

ではこのメールをヘッダーソースから調査してみます。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「<tts@sabihasa.tk>」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「<20211029232617448837@sabihasa.tk>」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from yahoo2.com.cn (35.234.9.246)」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

では、このIPアドレスを使ってそのサーバーの情報を拾ってみましょう!

ホスト名に”googleusercontent.com”と記載されていますが、この差出人はどうやら
Googleが個人向けに提供しているサーバーを利用しているようです。
そのサーバーの位置は、台湾の桃園市付近。
ということは、差出人のメールアドレスにあったドメイン”sabihasa.tk”は嘘だった
事になりますね。


詐欺サイトは香港にある?!

そして本文。

【JCBード会員サービス】利用いただき、ありがとうございます。

このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、
誠に勝手ながら、サービスのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
ご回答をいただけない場合、サービスのご利用制限が継続されることもございますので、
予めご了承下さい。

■ご利用確認はこちら
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、
何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。

特に違和感はありませんが「第三者不正利用」は、リンクを押させるための詐欺メールの
謳い文句。
そのリンクは「■ご利用確認はこちら」と書かれている所に貼られていてURLがこちらです。

使われているドメイン”underst.serveftp.com”を調査。

これによると、このドメインはアメリカのホスティング会社”No-IP”さんの持ちものと
されています。

上の情報では割り当て国はアメリカになっていますが、ここに記載されているIPアドレスを
使い別の検索サイトで改めて確認してみることに。
するとこのような情報が提示されました。

こちらでは、IPアドレスの割り当て先は香港と出ています。
そして、ホスト名は先程のメールと同じように”googleusercontent.com”と表示されて
いますから、やはりGoogleサーバーのユーザー。
要約すると、No-IPさんで管理しているドメインを香港に設置されたGoogleのサーバーで
使っているということでしょうか。


まとめ

国内の金融機関であるJCBがトケラウ諸島のドメインを使い、台湾に設置されたサーバーから
ユーザーにメールを配信し、香港にあるサーバーでユーザー向けサイトを営む。
ちゃんちゃらおかしいでしょ?
あり得ない、マジで片腹痛いですよ(笑)

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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