【解析】三井住友カード偽メール「お支払い金額のお知らせ」の不審なIPとドメインを特定

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート

今回ご紹介するのは「三井住友カード」を騙るメールですが、その前に最近のスパム動向を解説します。

最近のスパム動向

2026年に入り、クレジットカードの「支払金額確定」や「ポイント失効」を口実にしたフィッシング詐欺が常態化しています。特に月初の支払日直前を狙った配信が目立ち、ユーザーが家計管理を行うタイミングを巧妙に突いています。

 

件名 [spam] お支払い金額のお知らせ
見出しの理由 冒頭の [spam] は、サーバーがメールヘッダーや送信元IPを総合的に判断し、スパムの疑いが高いと自動判定した際に付与される警告タグです。
送信者 “三井住友カード” <yxsut@amazon.co.jp>
受信日時 2026-04-07 12:47

 

メール本文の解析

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。


kobe-ecolo 様

三井住友カードVISAをご利用いただきありがとうございます。
次回のお支払い金額のお知らせです。

4月10日のお支払い金額

三井住友カードVISA
5,810円

Vpassで利用明細を確認(アプリで開く)

hxxps://help.co-jp-secure-center[.]cfd/login

Web版 Vpassでの確認はこちら

ポイントについて

今回の獲得 Vポイント 127ポイント

……(中略)……


発行者:三井住友カード株式会社
大阪市中央区今橋4丁目5-15

 

 

専門家による解析と感想


犯人の目的: Vpassのログイン情報(ID/PASS)およびカード詳細情報の盗取です。
技術的矛盾: 送信者アドレスが「amazon.co.jp」となっており、三井住友カードとは無関係です。また、宛名が「kobe-ecolo 様」となっていますが、私はこの名称で登録しておらず、漏洩した名簿やアドレスの一部を機械的に流用している証拠です。

 

メール回線関連情報(送信元)

Received: from infoo2.push-wending.com (unknown [204.194.53.189])
※カッコ内のIPアドレスは、送信者が実際に利用した信頼できる物理的な送信元情報です。
送信元ドメイン push-wending.com
送信元IPアドレス 204.194.53.189
ホスティング社名 Hostwinds LLC
設置国 United States
ドメイン登録日 2025-11-20(約4ヶ月前。攻撃用に仕込まれた可能性あり)

【ip-sc.net:送信元解析エビデンス】

 

リンク先サイト(詐欺サイト)の詳細

誘導先URL: hxxps://help.co-jp-secure-center[.]cfd/login(伏字を含みリンクを無効化)
リンク先IPアドレス 104.21.64.120
ホスト名 Cloudflare, Inc.
設置国 United States
ドメイン登録日 2026-03-25(取得からわずか13日。非常に短命な詐欺専用ドメインです)

【ip-sc.net:リンク先IP解析エビデンス】

 

詐欺サイトの視覚的特徴

【警告】下記は偽のログイン画面(画像)です

見抜くポイント: URLドメインが「smbc-card.com」ではなく「.cfd」という安価なトップレベルドメインになっています。デザインは本物からソースを盗用しているため、見た目だけで判断するのは極めて危険です。

 

まとめと推奨対応

過去の事例と比較しても、金額やポイント数を具体的に提示する手法は「クリック率」を高めるための常套手段です。三井住友カード公式でも同様の詐欺に対する強い注意喚起が出ています。

≫ 三井住友カード公式:不審なメール・SMSへの注意喚起