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『詐欺メール』MyEtherWalletから「Your account is blocked」と、来た件

英語で送られてもねぇ…
!ご注意!
当エントリーは迷惑メールの注意喚起を目的とし、悪意を持ったメールをご紹介ししています。
このようなメールを受け取っても絶対に本文中にあるリンクをクリックしないでください!
リンクは当該サイトを装った偽サイトへ誘導で、最悪の場合、詐欺被害に遭う可能性があります。
ですから絶対にクリックしないでください!
どうしても気になると言う方は、ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするように心掛けてください!

ぽかぽか気分をぶち壊すな!

2月も半ばに差しかかり梅も咲き始めめっきり暖かくなった今日この頃。
そんなポカポカした週末土曜の気分をぶち壊すのはこのスパム!

それは仮想通貨「MyEtherWallet」を騙ったフィッシング詐欺メールです。

最初に言っときます。

「私、仮想通貨なんてどこのアカウント持ってませんから!」

ってなわけで、このメールは「フィッシング詐欺メール」です!


件名は「[spam] Your account is blocked」
英語です…(汗)
って、私でもこのくらいの英語は読めます(笑)
もちろん本文も英語です。(これは読めませんでした…)
私のドメインが”.jp”、この方こちらが日本人だと分かってて送ってるんでしょうかね?

この差出人は「【MyEtherWallet】 <accountadmin@myetherwallet.com>」
いかにもそれらしいアドレスになってますが、実はそんなのは嘘で、メールのヘッダーを
確認してみます。

最下段にある”Message-ID”フィールドを確認するとこのように書かれていますね。
「Message-ID: <8A6BA4702381F04866A21F36FE39323A@ieuebp.net>」
これによるとどうやらこの方のメールドメインは「ieuebp.net」だと分かります。

もう少し詳しく調べるためにヘッダーの”Received”フィールドも見てみます。
するとこのような記述が…
「Received: from ieuebp.net (unknown [171.90.230.3])」
やはりこの方が利用しているドメインは「ieuebp.net」が正解のようですね。

因みにこのドメイン、調べてみると現在は使われていないことが分かりましたので
これも嘘のドメインです。

 

Received”に書かれている4つの数字の羅列はこの方が使ったメールサーバーのIPアドレス。
これを紐解くことでメールサーバーの設置地域をおおよそつかむことができます。

とあるサイトに行きこIPに付いて調べてみると。

中国奥地にある「四川省自貢市」ってところに置かれているサーバーから発信された
メールであることが分かりました。


訳しても理解不能

本文が英語でさっぱりなのでGoogle先生にお願いしてみました。

原文
Verification an account with seed Keystore phrase Private
Didn’t sign in recently? Review your account activity and remove the devices and apps that you don’t recognize.

訳文
シードキーストアフレーズプライベートを使用したアカウントの検証 最近サインインしませんでしたか?
アカウントのアクティビティを確認し、見覚えのないデバイスやアプリを削除します。

「シードキーストアフレーズプライベート」??

あはは、訳しても結局意味不明…
どうやら暗号化に使われる仕組みのような感じ(^^;

まぁそんなことどーでも良いや、こんなのフィッシング詐欺メールなんだから…

結局のところ、だれからこちらの「MyEtherWallet」アカウントを利用してなりすまし
ログインを行ったと。
アカウントはブロックされているので解除のためにメールに書かれてるリンクから
ログインして確認しろってこと。

アマゾンにしろAppleにしろこの手の詐欺メールはホント多いものですね。

さて、問題になるのはメールに付けられたリンク先の内容。
メールに記載されているURLは


(画像ですのでクリックしてもリンクしません)

もっともらしく「myetherwallet.com」なんて書かれていますが、これもウソ!
リンク先のURLはこちらが埋め込まれていました。

試しに接続してみると…

立て続けに警告表示が出てブロックされました。

構わず先へ進むと、「MyEtherWallet」の完コピパクリサイトが表示されました。


格安ドメインは要注意

このサイトに使われているドメインは「myetherwallet.comko.cc」
このドメインを例によって調査してみました。

ドメインに関する情報は見事にプライバシー保護されてみることができませんでしたが
申請は「Beijing」とあるので中国の北京からで、所在は現在香港。
と言うことは、先ほどの完コピパクリサイトは香港に設置されたサーバーで運営されている
ことになりますね。

.cc”ってドメインは「オーストラリア領ココス諸島」に割り当てられているトップレベル
ドメインです。
因みにこの”.cc”ドメインの取得費用は「お名前ドットコム」さんで確認してみると
なんとまぁ1年目は340円で利用できる格安ドメインです。

少し目を上の方に戻してドメインの検索結果を見てください。
上から6行目に「Creation Date: 2021-02-12T06:54:11.0Z」とあるでしょ。
これが取得された年月日。
今日が13日ですから取得ホヤホヤ(笑)直ぐに使い足が付けば”ポイ”っと捨てることができる
「格安使い捨てドメイン」は彼らにとっては格好のツールで犯罪の温床になっています。


今回はメールも偽サイトも中国で運営されていました。
「MyEtherWallet」は現在のところどうやら英語とロシア語しかサポートされて
いないようなので日本人の被害者は少なかろうと思います。
どっちにしろアカウント持ってないので騙されようがありませんが(笑)
こういったメールは本当に多いので皆さんくれぐれもお気をつけて。



 


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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