【注意】ANAから届く野村證券の通知?「【認証記録に関する照会依頼】」を徹底解析
このメールは「ANA(全日本空輸)」および「野村證券」を装ったフィッシング詐欺です。
送信元ドメイン・URL・IPアドレスを確認したところ、正規メールではありません。
絶対にリンクをクリックしないでください。
最近のスパム動向
企業ロゴや文面を巧妙にコピーする一方で、宛先と署名が一致しない「コピペミス」の目立つスパムが多発しています。数打てば当たるという業者の怠慢が透けて見えます。
今週のスパム傾向
今週は、2026年からの「新認証システム導入」を口実にしたフィッシングが急増。特に週末の早朝など、ユーザーの判断力が鈍る時間帯を狙った配信が確認されています。
前書き:ANAが野村證券に転職した日?
差出人は「ANA」なのに、末尾の問い合わせ先は「野村證券」。
空を飛んでいたはずが、着陸した先は証券会社の窓口だった……という、もはやコントのような超展開メールが届きました。
詐欺業者さん、テンプレートを使い回すのは勝手ですが、せめて「自分が今誰のフリをしているか」くらいは把握しておいた方がいいですよ。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
件名
[spam] 【認証記録に関する照会依頼】確認が完了していない項目があります
件名に関する分析
件名に [spam] のタグが付与されています。
これは、送信元ドメイン(ncqdw.cn)が正規のANAのものではないこと、そして送信IPアドレス(101.47.72.178)が世界的なブラックリストに合致したことを示しています。
送信者・受信日時
送信者: ANA <user-jzrfbdja@ncqdw.cn>
受信日時: 2026-01-29 5:55
本文
安全なご利用環境を維持するため、オンラインサービスの一部において、追加認証の導入が行われます。
2026年1月20午前6:00以降、通常と異なる環境からのログイン時には、以下の認証が必要となります。
ご登録済みメールアドレスへ送信される「認証コード」、またはスマートフォンの「ワンタイムパスワードアプリ」による確認が求められます。
※従来の「郵便番号」「生年月日」「電話番号下4桁」による認証は、1月31日以降ご利用いただけません。
■ 影響を受ける操作・取引
新しい端末・ブラウザ・ネットワークからのログイン
ご登録情報の変更(住所・口座・連絡先など)
金融商品取引・資金の出金・口座管理関連操作
■ 必要なご対応
ご登録メールアドレスが最新かどうか確認してください。
ワンタイムパスワードアプリを未導入の方は、必ず事前に設定をお願いします。
上記の対応が完了していない場合、ログインや一部サービスのご利用が制限される恐れがございます。
認証設定を今すぐ確認する
URL: h**ps://vehtellaneous.dblasd.cn/amcmembr_Loginam/
(※安全のためURLを一部伏せ、リンクを無効化しています)
本メールは、セキュリティ向上に関する重要なご案内のため、全てのお客様にお送りしております。
ご不明な点がございましたら、お近くの野村證券店舗またはカスタマーセンターまでお問い合わせください。
危険なポイント
1. 致命的な「野村證券」の記載:
本文の末尾に、「お近くの野村證券店舗までお問い合わせください」との記載があります。
差出人は「ANA」を名乗っていますが、中身は以前使用した野村證券向け詐欺メールのテンプレートをそのまま流用しているため、このような矛盾が発生しています。
2. 送信元ドメインの不一致:
公式(ana.co.jp)とは無関係な、中国のドメイン ncqdw.cn から送信されています。
推奨される対応
即座にゴミ箱へ。
ANAにしろ野村證券にしろ、このような矛盾だらけのメールを送ることはありません。リンク先で個人情報を入力すると、即座に盗まれます。
Received情報(メールヘッダー)
Received: from unknown (HELO ncqdw.cn) (101.47.72.178)
(※カッコ内のIPアドレスは、偽装できない信頼できる送信元情報です)
送信サーバーのIPアドレスは 101.47.72.178。これは中国国内の回線(China Mobile)から直接送られていることを示しています。
リンク先詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リンク文言 | 認証設定を今すぐ確認する |
| リンク先URL | h**ps://vehtellaneous.dblasd.cn/amcmembr_Loginam/ (伏字あり) |
| IPアドレス | 101.47.72.178 |
| 国名 | 中国 (China) |
| ホスティング | China Mobile |
URLが危険と判断できるポイント
1. ウイルスバスターによる判定:
このドメイン「vehtellaneous.dblasd.cn」は、ウイルスバスターにより既にフィッシングサイトとしてブロックされています。
2. Whois情報の不透明さ:
whois.domaintools.comで調べても、登録者は秘匿されており、ANAや野村證券といった実在の組織との関連は一切確認できません。
リンク先の稼働状況
アクセスすると “We apologize, but your request has timed out." と表示され、現在はサーバーが応答していません。通報により遮断されたか、業者が逃走した可能性があります。
詐欺サイトの画像
まとめ
今回のメールは、ANAの看板を掲げて野村證券の窓口へ案内するという、あまりに杜撰なフィッシングメールでした。
「認証の強化」というもっともらしい言葉に騙されず、まずは文面を最後までしっかり読んで、今回のような「おかしな点」がないか確認する癖をつけましょう。