『詐欺メール』『【重要】ファミリーマートポイント有効期限が迫っています｜お早めにご利用ください』と、来た件
★詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます！
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分～10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
またまたあの一連の「ポイント失効詐欺メール」のご紹介となります。
相変わらず同じフォーマットを使ったもので、今回はファミリーマートに成りすましてきています。
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名：[spam]【重要】ファミリーマートポイント有効期限が迫っています｜お早めにご利用ください
送信者： “FamilyPay" <no-reply@family.co.jp>
【重要】ファミリーマートポイント有効期限が迫っています｜お早めにご利用ください
平素よりファミリーマートをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様がお持ちのファミリーマートポイントの一部につきまして、
まもなく有効期限を迎えるものがございます。
有効期限を過ぎますと、未使用分のポイントは自動的に失効いたしますので、
あらかじめご了承ください。
────────────────────
■ 失効予定ポイント数
1,850ポイント
■ 失効予定日
2025年12月23日
────────────────────
ファミリーマートポイントは、以下の特典にすぐご利用いただけます。
・店内商品への直接交換（お菓子、飲料、日用品など）
・FamiPayチャージによるお支払い
・ファミマプリントやコピーサービス利用
・各種デジタルギフト券への交換
・Tポイントやdポイントなど他ポイントへの交換
👉 今すぐポイントを使う:
h**ps://www.family.co.jp/help/index.html
────────────────────
※有効期限を過ぎたポイントは再発行できません。
※交換完了までにお時間がかかる場合があります。
お得なファミリーマートポイントを無駄にしないためにも、ぜひ本日中にご利用ください。
ファミリーマート株式会社
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
これまでにも何度かご説明していますが、初めての方もいらっしゃると思いますから改めてフィッシング詐欺メールである所以を見ていくことにします。
- 送信元ドメインが怪しい「no-reply@family.co.jp」は、 一見それっぽいですが、ファミリーマート公式は「family.co.jp」を使うこともあるものの、FamiPay関連は「famipay」や公式アプリ内通知が主です。
メールだけで「重要」「失効」を強調するのは典型的詐欺手法と言えます。 - 公式と異なる表現このメールでは「ファミリーマートポイント」と称していますが、正式サービスは 「ファミマポイント」 で、「ファミリーマートポイント」という単独名称は公式では使われていません。
- 強い煽り文句「【重要】」「本日中にご利用ください」「失効」「再発行できません」は、 冷静な判断をさせないための常套手段です。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from mail09.nikcomposer.com (193.87.64.34.bc.googleusercontent.com [34.64.87.193])
本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる「mail09.nikcomposer.com」なんてドメインが記載されていますね。
もうこの時点でこのメールは偽メール確定！
Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
よく見ると、カッコ内に「bc.googleusercontent.com」と記載がありますよね。
これは Google が管理しているドメインで、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスを利用しているユーザーのアクセス元としてログに記録されることがあるドメインの一部です。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用することができる人物であることが分かります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、ソウル付近です。
リンク先のドメインを確認
さて、本文にファミリーマートの公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://wwww.redpixelzone.cfd/uxukgcdg/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
ご覧の通りファミリーマートのドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません！
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。
残念ながら既にこのドメインの利用をあきらめたようでIPアドレスの割り当てがありません。
試しにリンク先に移動してみると、すぐにウイルスバスターにブロックされました。
解除して進むと開いたのは英語でタイムアウトしたことが書かれた真っ白なエラーページ。
ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「ファミリーマート」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;