『詐欺メール』『【信用金庫】【重要】ワンタイムパスワード補正する必要があります』と、来た件


★詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

ここ数日、信用金庫を名乗る怪しく危険なメールが散見されています。
今回は、そんな「岐阜信用金庫」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

では、詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 【信用金庫】【重要】ワンタイムパスワード補正する必要があります
送信者:信用金庫 <info@mail33.jqpeng.com>


平素は、岐阜信用金をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

12月19日2時50分頃より、岐阜信用金における系統金融機関あての振込の一部機能にて不具合が生じた為、ワンタイムパスワード時刻ずれを補正することを行います。

下記のリンクをアクセスし、補正を実行してください。

https://shinkinopjh.com/htm/sh1n/loginUsername?state=donghai&bankNo=1530

※補正を実行しない口座に対しては利用制限をかかる恐れがございます。

※ワンタイムパスワードを補正の実行後、2~3分待ってからアプリをご利用ください。

お客様にご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申しあげます。

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ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。
岐阜信用金ヘルプデスク 0120-058-098

↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



なんだか読めない漢字がいくつか使われている怪しいメールですが、非常に高い確率で詐欺メールでないかと思われます。(文字化けしてたらごめんなさい)
それ以外にも、「利用制限をかかる恐れ」や「補正することを行います」など 不自然な表現の日本語が利用されていて、これらは海外詐欺グループによくある特徴です。
「補正しないと利用制限」や「今すぐ実行してください」というのも判断力を鈍らせる典型的な詐欺文言です。
岐阜信用金庫を騙っていますが、通常信用金庫の利用はその地域に所縁のある方や企業が利用するもので、それとは全く異なる地域に在住する方々はそのような信用金庫は、店舗自体が存在しないので利用しないと思います。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「mail33.jqpeng.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

因みに岐阜信用金庫が利用するメールアドレスのドメインは「gifushin.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from mail33.jqpeng.com (173.63.97.34.bc.googleusercontent.com [34.97.63.173])


Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。

よく見ると、カッコ内に「bc.googleusercontent.com」と記載がありますよね。
これは Google が管理しているドメインで、
Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスを利用しているユーザーのアクセス元としてログに記録されることがあるドメインの一部です。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用することができる人物であることが分かります。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、大阪市庁舎付近です。

最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドの1つです。


リンク先のドメインを確認

さて、書きされた詐欺サイトへのリンクですが、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。

【https://shinkinopjh.com/htm/sh1n/loginUsername?state=donghai&bankNo=1530】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

ご覧の通りこれも岐阜信用金庫のドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。

割当てているIPアドレスは「137.220.156.71」
IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。

公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となり、口座操作され詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「岐阜信用金庫」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;