『詐欺メール』『【本日限り・緊急配布】より5,000円分ギフトカードを進呈(2025年11月30日限定)』と、来た件
★詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
連日の Apple ネタですいません。
あまりにも馬鹿げたメールだったのでついつい…
今回は、特別に5,000円分のAppleギフトカードが貰えると書かれた怪しく危険なメール。
そんな Apple に成り済ます不審なメールのご紹介となります
では、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【本日限り・緊急配布】より5,000円分ギフトカードを進呈(2025年11月30日限定)
送信者: “Apple" <info@awsrt.cn>
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◆ 本日限定!5,000円分のAppleギフトカードを特別進呈 ◆
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Appleをご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
本日(2025年11月30日)のみ有効な特別キャンペーンとして、お客様に5,000円分のAppleギフトカードを進呈いたします。この特別オファーは本日限りとなっておりますので、お早めにお受け取りください。
▼ ギフトカードを今すぐ受け取る:
h**ps://apple-jp.cg7c28d.top/?offer=9yB4KlK3zGZzbZZpwrd6tvnbVK98p9dA
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【ギフトカードご利用可能なサービス】
・最新アプリやゲームの購入
・Apple Musicのサブスクリプション
・iCloudストレージの追加プラン
・Apple TV+、Apple Arcadeなど多様なサービス利用
─────────────────────────────
■ ギフトカードのお受け取り手順:
1. 上記リンクよりApple IDにログイン
2. 表示される画面の指示に従ってギフトカードを入手
3. お好きなサービスや製品にご利用ください
サポートが必要な場合、以下までご連絡ください:
h**ps://apple-jp.cg7c28d.top/?support=cpG3qgdS404jfABIMFpdCS1bVDU5UboN
Appleではお客様の満足を最優先に、今後ともサービス向上に努めてまいります。
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本文ここまで
件名にも「本日限り」そして本文にも「本日(2025年11月30日)のみ有効」や「特別オファーは本日限り」と書いてありますが、残念ながらこのメールを受信したのは11月27日で11月30日ではありません。
これは緊急性を煽る文言で、詐欺メールがよく使う手口です。
それに Apple に限らず、ユーザーに無差別で5,000円ものギフトカードを送ることはありません。
このメールの目的は、Apple のアカウントを詐取して不正ログインを行うものです。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「awsrt.cn」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
末尾が「.cn」ですから、これは中国に与えられた国別ドメイン。
そんなドメインを使ったメールアドレスを Apple が利用すると思いますか?(;^_^A
もうお分かりですよね?
そうです、Apple が利用するメールアドレスのドメインは「apple.com」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from mail.awsrt.cn (mail.awsrt.cn [34.19.166.3])
Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、カナダのモントリオール付近です。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://apple-jp.cg7c28d.top/_challenge?redirect=/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
ご覧の通りこれも Apple のドメインとは異なるものが利用されていますから、このサイトは公式サイトではありません!
このドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。
割当てているIPアドレスは「104.21.40.125」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、同じカナダでも今度はトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
最近の先サイトでよく見られるロボットチェックの CAPTURE ページですね。
今までと少しだけデザインを変えてきていますよ。
チェックを入れてみると、自動転送されこのようなページが開きました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページでこのように、クレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
それにしてもギフトカードを受け取るのにどうしてカード情報が必要になるのでしょうね?
まとめ
メールの文面や送信者のメールアドレスとリンク先のドメインが「Apple」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;