『詐欺メール』『【раурау】アカウントの本人確認のお願い』と、来た件


★詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

11月も下旬に入り街中の木々も色付いて秋真っ盛りです。
年末も近づいているので、巷ではそろそろクリスマスソングが流れる頃となりました。
そんな慌ただしさの増す年末でも容赦をしないのが例によって怪しく危険なメールたちです。
今回は、そんな「paypay」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
またリンクのURLは直リンク防止のため文字を一部変更してあります。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 【раурау】アカウントの本人確認のお願い
送信者: “раурау" <service@xy2857.com>


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【重要】PayPayアカウントの本人確認のお願い
平素よりPayPayをご利用いただき、誠にありがとうございます。
重要なお知らせ
お客様のPayPayアカウントに異常なログイン試行が検出されました。
アカウントを保護するため、本人確認が必要です。
■ 確認が必要な理由
・不審なログイン試行の検出
・アカウントセキュリティ強化のため
・金融規制に基づく本人確認の義務

確認手順

  • 下記ボタンよりPayPay公式サイトにアクセス
  • アカウントにログイン
  • 表示される手順に従い本人確認を完了

本人確認を実施する

■重要注意事項
・48時間以内に確認されない場合、アカウントが制限される可能性があります
・本人確認は必ずPayPay公式アプリまたは公式サイトから行ってください
・このメールに心当たりがない場合は、下記サポートまでご連絡ください
■お問い合わせ先
PayPayカスタマーサポート
(受付時間:9:00~21:00 年中無休)
ご注意
・このメールに返信することはできません
・PayPayを装った不審なメールにご注意ください
・メール内のURLを不用意にクリックしないでください
・パスワードや認証コードを第三者に教えないでください
© PayPay Corporation
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↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



本文の背景が白で末尾数行の背景が水色の典型的な詐欺メールです。
無理やりな「本人確認」の依頼と、「異常なログイン試行」「48時間以内の確認が必要」「アカウント制限の可能性」などという焦らせる表現はその特徴とも言えるでしょう。
それに「お問い合わせ先」には「PayPayカスタマーサポート」とあるにも関わらずその連絡先がどこにも書かれていません。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「xy2857.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

もうお分かりですよね?
そうです、
「PayPay」が利用するメールアドレスのドメインは「@paypay.ne.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from xy2857.com (233.12.97.34.bc.googleusercontent.com [34.97.12.233])


Received のカッコ内は、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。

よく見ると、カッコ内に「bc.googleusercontent.com」と記載がありますよね。
これは Google が管理しているドメインで、
Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスを利用しているユーザーのアクセス元としてログに記録されることがあるドメインの一部です。
故にこのメールの送信者は、このサービスを利用することができる人物であることが分かります。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、大阪市庁舎付近です。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは「サイバーアタックの攻撃元」とされています。


まとめ

メールの文面や送信者のメールアドレスのドメインが「PayPay」のものと異なるのでこのメールを詐欺メールと判定いたしました。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;