今週は静かに過ぎるかと思えば… 今週は少し静かだと思ってたら、また「ゆうちょ銀行」を騙る迷惑メールです。 「差出人:【ゆうちょ銀行】 <information@jp-bank.japanpost.jp>」 「件名:個人名義の口座を開設されるお客さまへ」 では詳しく見ていきますよ。 まず、差出人から。 メールアドレスですが「information@jp-bank.japanpost.jp」 これは偽装ですね~ ドメインの「jp-bank.japanpost.jp」は「ゆうちょ銀行」の正式なものですが、 「information@」の付いたこのアドレスは存在しないようです。 ホントのメールアドレスはメールのヘッダーを見ると分かりますよ。 このメールは「yfxebn@essggyw.com」から送られていました。 笑えるのは本文中の「なお、本メールの内容はゆうちょ銀行Webサイト 「フィッシングメールによる詐欺被害にご注意ください」のページにも掲載しています。」 ってくだり… って、あんたがフィッシング詐欺師だろうが、何言ってんだか…(笑) 下名、ゆうちょ銀行に口座を持たないので詳しく分かりませんが、調べてみると 「ゆうちょ認証アプリ」は確かにあるようですが、信じさせる詐欺の手口です! 文中「すぐに口座の更新をお願いします」って書いてあるんで焦りますよね!? この焦らせるのも詐欺の手口ですよ! リンクはフィッシングサイトと認識済み フィッシング詐欺とは、餌でまんまと釣られてしまうのでこう言う名前が 付いているのです。 その餌となるのが巧みな本文とリンク。 (大して匠で無いものが多いですが) このメールで言うと、リンクは文中の 「ttps://www.jp-bank.japanpost.jp/tetuzuki/shohin/tz31k514shn」 愛用のメーラー「Thunderbird」で文中のリンクを開こうとしたら こんなん出ました…(笑) Thunderbirdでは既に「ttps://www.menuzin.com/」はフィッシングサイトであることを 認識済みのようです。 あれ? リンク先は「ttps://www.jp-bank.japanpost.jp/tetuzuki/shohin/tz31k514shn」 じゃなかったっけ? そう、書いてある文字とリンク先が別になっている偽装リンクです! 警告メッセージが出てしまいましたが、しかし、検証のため危険を承知で繋いでみます(;^ω^) おお、一応それらしいページが開きましたね。 でもこんなの、ちょっとした知識さえあれば簡単にパクってこられます。 因みにこっちのが本物のページ。 「ゆうちょ銀行」←繋いでも安全です(笑) 本物の方は赤文字でフィッシングメールに関する注意喚起がされていますね! どうです? 見分け付きます? 偽物は、上段にあるタブの文字がずれてるのと、左下の「手数料・料金一覧」など4つの アイコンの並びが違う程度でほとんど見分けが付きませんよね…^^; 因みにページ内のリンクですが、「ゆうちょダイレクトログイン」を除き全て空リンクです。 手口はここに隠されています こういったフィッシング詐欺メールの手口は、いつも書いているようにリンクを辿らせて 最終的に重要な個人情報、ここでは口座番号や暗証番号をフォーム画面に入力させて 盗み取るもの。 では、このページ。 詐欺に結び付く手口はどこにあるのでしょうか? ゆうちょ銀行のユーザーさんなら、まず最初にログインするためユーザー認証を行います。 「ゆうちょダイレクトログイン」を押すと、ログイン画面に飛ばされます。 因みにURLは「ttps://www.menuzin.com/login/」(先頭の”h”は伏せ文字にしてあります) 検証しているから分かるのであって、焦ってればURLの偽装なんてよっぽど気を付けていないと 気が付きませんよね? こちらも「ゆうちょダイレクトのお申込み(無料)」以外は空リンクです。 因みに「ゆうちょダイレクトのお申込み(無料)」を押すとしれっとエラー画面になります(笑) ここで「お客さま番号」を入力させ、次のページで個人情報を盗み取るんだろうと 思います。 一夜明けて… 実はこのメール、退社間際だったので、ブログエントリーを途中まで書き 一旦下書きにしたまま帰り、一夜明けて今朝続きを書こうと同じページに行こうとしたら… 嗚呼、対策済みでした(;^_^A まぁメールに残ったIPアドレスなどは調査できるでしょう~ IPアドレス調査 毎度同じくだりで恐縮ですが、何時ものように「Magonote-tools」さんの 「IPアドレス・ドメインの持ち主を調査」で。 ヘッダーから取得したIPアドレスの情報で調査します。 …… …… 今回は香港の「ツェン ワン」という地域に設置されたサーバーから発信されていました。 ここは、詐欺師のアジトではなくあくまで迷惑メールが発信されたサーバーの位置情報です。 そして最後に、通報を。 「迷惑メール相談センター情報提供ページ」にある メールアドレス(meiwaku@dekyo.or.jp)宛に 「ヘッダーをすべて表示させた」状態で詐欺メールを転送します。 はい、お疲れ様でした (^^♪ そして新たな刺客が! このエントリーを描いている最中に見覚えのあるメールアドレスから「新たな刺客」が! 「Apple サポートAppleIDのセキュリティ質問を再設定してください」ってさ…(;´Д`) |