『詐欺メール』ポケットカードから『お米5kg 【受取番号:9155789884】』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
「生成AI」が普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
詐欺師もこれを逃すはずが無く、怪しいメールにも生成AIが浸透しつつあり
最近では片言の日本語ではなく、違和感のない流暢な言葉を使うメールが多くなりました。
このブログは、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にご紹介し
一人でも被害者が少なくすることを願い、怪しく危険なメールを見破る方法の拡散や
送信者に関する情報を深堀し注意喚起を促すことが最大の目的です。
ここにきてようやくホスティングサービスも重い腰を上げセキュリティ強化に取り組みだしたようで
2025年9月より悪質なサイトの取り締まりを強め、多くの詐欺サイトがその対象となり
生まれては直ぐに遮断されるを繰り返しイタチごっこの様相を呈してきました。
当方もサイトに息があるうちにできる限り迅速にご紹介しようと思ってはいますが
掲載する時点で既に閉鎖や接続遮断に追い込まれているサイトが多いのが現状。
この後、最終的にこのメールにつけられたリンクまで調査しますが、これらの理由により
既にリンク先は機能を停止している可能もありますのでご了承ください。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、これらの観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
本来ならメールの本文を画像でお見せする方が分かりやすいかも知れませんが、全てを画像化してしまうとGoolgeなどのキーワード検索に反映されず、不審なメールを受取って不安で検索される方に繋がらない可能性が高くなります。
できる限り沢山の方に見ていただき情報が拡散できるようにあえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現にした上で記載しています。
では、進めてまいります。
前書き
ポケットカードなるクレジットカード会社から、何やら怪しげなメールが朝方にかけて連続して5通届いています。
見つかれに怪しげなのに、いつもはこういったメールの件名の見出しにつけられる”[spam]”が見当たりませんので、サーバーのセキュリティをすり抜けてきてしまったようです。
このとても怪しげな5通のメール、折角なので今回取り上げてみることにします。
では、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] お米5kg 【受取番号:9155789884】
送信者: “pocket-obk" <lgcnuy60duni3m3v3vyu@mta187.cns-bsports.com>
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【発送について】
・2025年12月下旬お届け予定
・12月11日頃に対象者へメール通知
・登録住所への発送(要確認)
【対象外】
アカウント削除済み/過去受取済み/不正回答者
この機会をお見逃しなく!
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
これらの不審なメールは、皆さんが様々な登録の際に利用したメールアドレスが漏洩し、専門の業者がその漏洩したアドレスを収集たものを入手した詐欺グループが、こういったメールを送っているので、このメールを受取ったのは、私をはじめポケットカードユーザーばかりではありません。
大量のメールを送った中で、ほんの一部の対象者を狙った数打てば当たる方式の詐欺メールです。
Amazonとのタイアップ特別企画で、アンケートに答えるだけで簡単にお米5kgが無料でもらえるプレゼントキャンペーンのようです。
いやいや、無料で5Kgなんて、令和米騒動のこの時期にいくら何でもそれはないでしょう。
だいたい署名欄が無く連絡先も記載されていないメールを信じることなんてできませんよね!
件名の見出しを確認
いつもなら件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているのですぐに迷惑メールの類だと分かるのですが、今回はなぜだか5通ともそれがありません。
どうしたんでしょうね?
何かサーバーのセキュリティを突破する新しい技術でも手に入れたのでしょうか?
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「mta187.cns-bsports.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みにポケットカードが利用するメールアドレスのドメインは「pocketcard.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from mta187.cns-bsports.com (unknown [199.21.174.213])
Receivedのカッコ内は、送信者が利用したサーバーが自身で刻む唯一信頼できる部分で偽装はできません。
では、試しにドメイン「mta187.cns-bsports.com」に関する詳しい情報を「Grupo」さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者は日本の方です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、タイ王国のバンコク付近です。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に「Amazon Web Services」の公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://eece16.mobi/hijhyukd/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまたポケットカードのドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する情報を「Grupo」さんで取得してみましたが、さして詳しい情報は取得できませんでした。
割当てているIPアドレスは「43.133.165.164」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな東京都杉並区付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むと開いたのは「接続がタイムアウトした」とだけ書かれた真っ白なページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思いますが、ウイルスバスターにブロックされたことが、ここには以前危険なサイトが存在していたことを物語っていますね。
まとめ
このところホスティングサービスのセキュリティが強化され多くの詐欺サイトが、生まれては直ぐにブロックされ消滅していきます。
でも、網の目から漏れるサイトも当然存在しますので怪しいメールのリンクを開くことは絶対におやめください。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;