『詐欺メール』『【重要】FamiPay 身分認証通知』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
「生成AI」が普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
詐欺師もこれを逃すはずが無く、怪しいメールにも生成AIが浸透しつつあり
最近では片言の日本語ではなく、違和感のない流暢な言葉を使うメールが多くなりました。
このブログは、悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にご紹介し
一人でも被害者が少なくすることを願い、怪しく危険なメールを見破る方法の拡散や
送信者に関する情報を深堀し注意喚起を促すことが最大の目的です。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます！
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分～10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
本来ならメールの本文を画像でお見せする方が分かりやすいかも知れませんが、全てを画像化してしまうとGoolgeなどのキーワード検索に反映されず、不審なメールを受取って不安で検索される方に繋がらない可能性が高くなります。
できる限り沢山の方に見ていただき情報が拡散できるようにあえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現にした上で記載しています。
では、進めてまいります。
本日のトレンド
昨夜一晩で一番多く届けられた怪しいメールをピックアップする『本日のトレンド』
今日はこのメールが選ばれました！
昨夜から急に送られてくるようになった自身を「FamiPay」を称する13通のメール。
もちろんうちで扱うので詐欺メールです。
3つの件名を使って送られてきていますが、当然同一犯の仕業だと思われます。
どれも本人確認を促すものですが、恐らくこのような「FamiPay」を騙るメールがしばらく続くかも知れませんのでご注意ください。
前書き
さて、折角なので今回は、そんな「FamiPay」に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
まず最初に送られてきたのが「【重要】お客様情報のご確認に関するお願い」と言う件名の物で、送信日時は「2025年08月19日(火) 23:12:39」
その後23時台に2通、そして日付が変わって2時台から4時台に掛けて1時間に2通づつ、更に5時台に4通届けられた後、現在8時までは1通も届いておりません。
こういったメールは、このまま終息するとは思えないので今後も注意が必要かと思われます。
では、この中から一番新鮮なものをチョイスして詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名：[spam]【重要】FamiPay 身分認証通知
送信者： “FamiPay" <tybqrx@vinescreen.com>
【重要】FamiPay 身分認証通知
日頃よりFamiPayをご利用いただき、誠にありがとうございます。
アカウントの安全を守るため、定期的に身分認証をお願いしています。 身分認証はアカウントの安全を確保するための重要な手段であり、不正アクセスを防ぐために必要です。
重要なお知らせ
お客様のFamiPayアカウントの身分認証が必要です。
身分認証を完了し、サービスをご継続してご利用ください。
更新の理由：
- セキュリティ強化のため
- サービスを継続して利用するため
更新手順：
- 下記ボタンをクリックして、FamiPay公式サイトにアクセス
- アカウントにログイン
- 表示される手順に従って身分認証を完了
身分認証を今すぐ更新する
警告：
- このメールには返信しないでください。
- 不明なリンクをクリックしないでください。
- 認証情報を第三者に漏らさないでください。
お問い合わせ先：
FamiPayカスタマーサポート
受付時間：9:00〜21:00 年中無休
ご注意：
- 30日以内に更新しない場合、ポイントが失効する可能性があります。
- 更新手続きは必ずFamiPay公式アプリから行ってください。
- このメールに心当たりがない場合は、下記サポートまでご連絡ください。
FamiPay Co., Ltd.
このメールには返信できません。
FamiPayを装った不審なメールにはご注意ください。
メール内のURLや不明なリンクをクリックしないでください。
認証情報を第三者に教えないでください。
© FamiPay Co., Ltd. All rights reserved. FamiPay公式サイト
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
これらの不審なメールは、皆さんが様々な登録の際に利用したメールアドレスが漏洩し、専門の業者がその漏洩したアドレスを収集たものを入手した詐欺グループが、こういったメールを送っているので、このメールを受取ったのは、私をはじめ「FamiPay」ユーザーばかりではありません。
大量のメールを送った中で、ほんの一部の対象者を狙った数打てば当たる方式の詐欺メールです。
冒頭のアイキャッチ画像ををご覧いただいた通り、本文背景が白で末尾の署名欄の背景が水色の典型的な詐欺メールのデザインが特徴的ですよね。。
「お客様のFamiPayアカウントの身分認証が必要です」ってことで、所謂詐欺メールが大好きな「本人確認」を求めるメールです。
これら怪しいメールでよく使われる「定期的な〇〇〇」はありがちですが、今までにどこのスマホ決済サービスからも定期的な本人確認を求められたことはありません。
公式サイトでは何か注意喚起されているのかなと確認してみると、2025年7月9日付けでオフィシャルサイト内に「ファミリーマートおよび関係会社を装う迷惑メール・SNS等について」としっかり記載されていました。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合、注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「vinescreen.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
全く「FamiPay」を彷彿させないドメインなんて使うはずがありませんよね。
因みに「FamiPay」が利用するメールアドレスのドメインは「mail.paypay-card.co.jp」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from vinescreen.com (unknown [82.26.122.165])
Receivedのカッコ内は、送信者が利用したサーバーが自身で刻む唯一信頼できる部分で偽装はできません。
では、試しにドメイン「vinescreen.com」を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが「aWebAnalysis」さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる「vinescreen.com」を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみると、中国北京市にある天安門広場付近です。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは「サイバーアタックの攻撃元」とされています。
宛名を確認
このような大切なメールの冒頭には通常「◎◇△ 様」と言ったように「宛名」が書かれていますが、でもこのメールにはその宛名が存在しません。
でも仮にもしこれが本当にFamiPayからだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を絶対知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか？
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の「身分認証を今すぐ更新する」と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://scorea36.com/famidy】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
当然FamiPayのドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインを割当てているIPアドレスを「aWebAnalysis」さんで取得してみます。
次にこのドメインに関する詳しい情報を「Whois」さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者は日本の方です。
割当てているIPアドレスは「104.21.16.1」
「IP調査兵団」でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
何の意味があるのか知りませんが、接続デバイスの環境確認ページで、もちろん公式サイトとはURLが全く異なるのでこれは偽ページです。
でも、何度キャプチャー入力してもエラーになって先に進むことができません。
いつたい何がしたいのかさっぱり分からないサイトです。
まとめ
キャプチャーが永遠に通らないので、騙されたくても騙されることができませんよね。
でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;