『詐欺メール』NTTドコモから『 料金お支払いのお願い』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
最初に1点だけ以下の件ご了承ください。
本来ならメールの本文をキャプチャー画像で貼り付ける方が見やすく正しいやり方かも知れませんが、全てを画像化してしまうとキーワード検索に引っかからなくなってしまい、これらのメールを受取って不安で検索される方が多く検索結果に繋がらないとこのブロブの意味が無くなってしまうので、あえて本文を丸々コピペしてテキストにてできるだけ受け取ったメールに近い表現になるとうにした上で記載しています。
では、進めてまいります。
前書き
7月19日(土)は確か名古屋の梅雨明け平年日ですが、今年は遠い昔の7月4日(金)には明けてしまいました。
でも明けても晴れは続かなく、ことわざにある「梅雨明け10日」とはならず勇み足だった気がしますが皆さんのところはいかがでしょうか。
さて話は変わって今回は、NTTドコモに成り済ます危険なメールのご紹介です。
どのような内容か、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 料金お支払いのお願い
送信者:N̲T̲T̲ ド コ モ <imaijun@ocyyy.com>
平素よりNTT Docomoをご利用いただき、ありがとうございます。
料金お支払いのお願い
【お客様番号】様の2025年6月分のご利用料金が未払いです。
以下の方法にて、速やかにお手続きをお願いいたします。
■ お支払い方法
・docomoアプリまたはMy docomoでのカード決済
・コンビニエンスストアでの現金払い
・銀行ATMまたはオンラインバンキング
オンラインでお支払い
※既にお支払い済みの場合、本通知は無視してください。
※支払期限を過ぎるとサービスが制限される場合があります。
■ ご請求金額
7,507円(税込)
■ お問い合わせ
NTT Docomoカスタマーセンター
0120-800-000(無料)
受付時間:9:00~20:00(年中無休)
※本メールは送信専用です。返信には対応できません。
NTTドコモ
配信停止 | 個人情報保護 | 利用規約
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
NTTドコモの6月分利用料金が未払いで、滞るとサービスに制限が発生するので、リンクからオンラインにて支払うよう求めています。
こういった怪しいメールの特徴は、何でもかんでもオンラインで支払いを要求すること。
支払い方法には、コンビニエンスストアでの現金払いや銀行ATMまたはオンラインバンキングも選択できそうですが、実際にはクレジットカード払いしか選択肢は無いはず。
これはクレジットカード情報を盗み出すのが目的ですから当然です。
末尾に「配信停止」なんてリンクがありますが、督促メールも止められるんでしょうか?
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合、注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと否応なしに「迷惑メール「」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は「ocyyy.com」
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
もうお分かりですよね?
そうです、これはNTTドコモのドメインではありません。
が利用するメールアドレスのドメインは「docomo.ne.jp 」です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの「Receivedフィールド」から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from j-comi.co.jp (unknown [14.189.138.218])
本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる「j-comi.co.jp」なんてドメインが記載されていますね。
これでアドレス偽装はほぼ確定!
ではこれらのドメインを割当てているIPアドレスとこのReceivedにあるIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが「aWebAnalysis」さんで取得したこれらのドメインに割当てているIPアドレスです。
どちらもReceivedのIPと異なりますよね。
これで両方とも偽装していることがはっきりとわかりました!
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
今度はこのReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスから、メールの発信地を「IP調査兵団」で導き出してみます。
表示された地図はベトナムのハノイ付近です。
この怪しいメールは、こんなところから発信されているようですね!
宛名を確認
冒頭にある「【お客様番号】」って、笑っちゃうようなおかしな宛名ですよね。😅
これなら書かないほうが良い気もしますがどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の「オンラインでお支払い」と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://j-comi.co.jp%E2%88%95xpSfZBEZSN%E2%88%95oYasCp%E2%88%95raWot@xuqi.me/upipltmjte?dqsvaqmitr=imlbhzmqz】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまたNTTドコモのドメインとは異なるものが利用されていますね。
このドメインに関する詳しい情報を「Grupo」さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は中国湖南省ですが、「対応するIPアドレスがありません」と書かれているのでもしかしたらIPアドレスに割り当てられていないものかもしれません。
確認のためにリンクを辿ってみると、やっぱり。
これじゃだれ一人騙すことはできないので一安心ですね。
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;