『詐欺メール』イオンカードから『7月ご請求額のお知らせ』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★証券会社に成り済ます悪質なメール終息気味ですが、まだ確認されていますので資産運用されている方はご注意ください★
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、クレジットカード会社成り済ましでありがちな、請求額の通知を装ったもののご紹介です。
では、今回も見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 7月ご請求額のお知らせ
送信者: “イオンペイ" <report.vxfxlon@service.xepj3.com>
いつもイオンマークのカードをご利用いただき、ありがとうございます。
本メールはWeb明細(環境宣言)にご登録いただいているお客さまにお送りしております。
7月のご請求額が確定いたしました。
━━━━━━━━
ご利用カード : イオンカード
ご請求額 : ログインして表示
お支払日 : 2025年7月10日(木)
━━━━━━━━
リボ変更はまだ間に合います!
<明細指定リボ締切日>
※お引落口座に設定されている金融機関によって締切日が異なります。
お引落口座
・イオン銀行:2025年7月07日(火)23:59
・その他金融機関:2025年7月1日(火)23:59または2025年7月07日(火)23:59
<期間指定リボ・全リボ締切日>
2025年7月07日(火)23:59
■ご利用明細の確認はこちら
▼h**ps://www.aeon.co.jp/app/=?7xsqrz
■利用した覚えの無い請求についてはこちら
▼h**ps://www.aeon.co.jp/inquiry/tngglz/oboenashi/
※28日時点での請求確定額になります。15~28日にご請求額を変更された場合は、23日以降にご請求額が確定します。再度請求額確定メールをお送りいたします。
※27日以降にご請求額の変更をされた場合、最終的なご請求額は月末に暮らしのマネーサイトよりご確認ください。
※お引落口座の設定が完了していない場合は、月末頃にお送りしますコンビニの振込用紙でのお支払いをお願いいたします。お引落口座の設定が完了したかご不明な場合は、アプリ「イオンウォレット」・暮らしのマネーサイトにてご確認いただけます。
※一部、お引落日が異なるカードがございます。
※リボ払いは、前月11日~今月10日までのショッピングご利用分の1回払いとボーナス一括払いをリボ払いへ変更いただけます。
※明細指定リボはご利用明細1件ごとにリボ払いへ変更いただけます。
■ご請求明細書の郵送について
ご請求明細書の郵送を希望される場合、暮らしのマネーサイトよりお手続きください。なお、「ご請求明細書発行手数料」として1通あたり110円(税込)をご負担いただきます。
毎月10日までの登録で翌月のご請求分より郵送いたします。
暮らしのマネーサイト>「メニュー」>「各種お手続き・登録変更」>「ご請求明細書のお受取り方法設定」よりご変更をお願いいたします。
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■お問い合わせ先
▼イオンカード
暮らしのマネーサイト>「メニュー」>「お客さまサポート」
▼イオン銀行
イオン銀行ホームページ>「メニュー」>「お客さまサポート」
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このメールアドレス[ statement@email.aeon.co.jp ]は送信専用アドレスのため、ご返信いただいてもご用件は承れません。
当メールにお心当たりのない方は、大変お手数をお掛けいたしますが、その旨をお書き添えいただき下記アドレスまでお送りください。
netbranch@aeon.co.jp
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発行:株式会社イオン銀行
業務受託会社:イオンフィナンシャルサービス株式会社
このメールに掲載された内容を許可なく転載することを禁じます。
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本文ここまで
こういったメールは、様々なクレジットカード会社の名を騙って毎日のように送られてきます。
これってイオンカードの請求金額通知でイオンペイ単独の通知ではありません。
なのにどうして送信者名にイオンペイと書いたのでしょうか?
これじゃ違和感しか湧きません。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『service.xepj3.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
最近このようにサブドメインに”service”を使った詐欺メールが多く見られます。
皆さんも送信者のメールアドレスに”service”があるかどうかを必ずお確かめください。
因みにイオンカードが利用するメールアドレスのドメインは『aeon.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from service.xepj3.com (service.xepj3.com [23.95.119.14])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
では、試しにドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者は中国の方です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、ニューヨークのバッファロー付近です。
最近この辺りは、怪しいメール発信地のトレンドです。
リンク先のドメインを確認
さて、本文にイオンカードの公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://aeon-ititor.ajoyen.cn/openirt-connect/app/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者はこれらの調査では頻繁に見掛ける中国の方です。
割当てているIPアドレスは『104.21.68.171』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイト設置場所は、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。
これは最近のトレンドで多くの詐欺サイトがこの付近に設置されています。
リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページでこのように、本人確認と称し更にクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;