『詐欺メール』PayPayカードから『7月お支払金額のお知らせ』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★証券会社に成り済ます悪質なメール終息気味ですが、まだ確認されていますので資産運用されている方はご注意ください★
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
PayPayカードからとされるこの請求金額通知メール、もちろん偽物の詐欺メールですが、結構需要があるようで先月取上げたメールへのアクセス数が見込まれるので月一くらいで上げていこうかと思います。
では、7月分とされるこのメールも詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 7月お支払金額のお知らせ
送信者: “PayPayカード" <qviupyi@spafloor.com>
2025 年 6 月 27 日
請求金額のお知らせ
2025年7月 請求金額
確定 141,000 円
・利用カード :PayPayカード(Visa Jcb | ブラック)
・支払い日 :2025年06月27日
・支払い方法 :PayPay
※ 請求金額の確定前にキャンセルされたり、お支払いいただくことにより、請求金額が0円となった方にも、ご利用内容をご確認いただくためにお送りしております。
※ 複数のカードをお持ちの場合は、カードごとに請求金額のお知らせをメールでお送りしております。また、請求明細画面でも確認できます。
アプリで請求明細を確認する
アプリを利用できない方は
ウェブで請求明細を確認する
来月のポイント付与率を確認する
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
実は別件名で同様の内容のメールを昨日もご紹介しています。
『詐欺メール』『請求金額のお知らせ(請求がない方にもご案内しています) – PayPayカード』と、来た件
なぜ件名を変えているのかよく分かりませんが、こちらで詳しく解説しているので今回はサラッと進めていくことにします。
請求金額は7月分として141,000 円です。
でも昨日のメールでは5月分として97,900 円でした。
どうして該当月が異なるのかも疑問です。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『spafloor.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
このドメインは、当然PayPayカードの物とは全く異なりますが、調べてみると『(株)シーズ』と言う遠赤外線電気床暖房システムの施工業者のドメインです。
もちろんこれは偽装に使われたものです。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。
Received: from spafloor.com (2.0.221.202.bf.2iij.net [202.221.0.2])
本来ならここには、送信者のメールアドレスと同じドメインが記載されるはずですがそれとは全く異なる『bf.2iij.net』なんてドメインが記載されていますね。
これで偽装はほぼ確定で『spafloor.com』はやはりウソ。
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
では、試しにドメイン『spafloor.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『spafloor.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレス『202.221.0.2』からメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、大阪市付近です。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『アプリで請求明細を確認する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://sms.zhankaishuohua.com/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまたPayPayカードのドメインとは異なるものが利用されていますね。
まずは、このドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地はアルバニアです。
次に先程と同様にこのドメインを割当てているIPアドレスを『aWebAnalysis』さんで取得してみます。
割当てているIPアドレスは『23.160.193.45』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、ワシントン D.C.付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、先程のURLからリダイレクト(自動転送)された上でこのようなページが開きました。
転送先のURLにはPayPayのドメインが使われているので、公式なサイトです。
QRコードをスキャンして支払ってしまうと詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
PayPayカードが、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスでアルバニアからユーザーにメールを送り、ワシントン D.C.付近に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;