『詐欺メール』『5月の請求金額のお知らせ(PayPayカード)』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★現在、証券会社に成り済ます悪質なメールが大量発生中、資産運用されている方はご注意ください★

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

毎月毎月様々な金融機関やクレジットカードを装って、当月の請求金額の確認メールが送られてきます。
本物の金融機関やクレジットカードからも送られてくるので、気を許しているとついつい知らず知らずにリンクを押してしまっていることがあります。

今回は、そんなPayPayカードに成り済ます不審なメールのご紹介となります。
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。

※2025年5月7日午後追記
全く同じ内容で『2025年5月6日請求金額のお知らせ(未払い料金があります) PayPayカード』と言う件名のメールも存在するようですので、こちらも併せてご注意ください。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] 5月の請求金額のお知らせ(PayPayカード)
送信者: “PayPay" <eapempi@mansuikaku.com>


PayPayカード

2025年5月
請求金額のお知らせ
確定 5000 円
利用カード   PayPayカード(Visa Jcb | ブラック)
支払い日                                2025年5月06日(月)
支払い口座                                                     PayPay

請求明細を確認する

アプリを利用できない方は
ウェブで請求明細を確認する

来月のポイント付与率を確認する
※ 請求金額の確定前にキャンセルされたり、お支払いいただくことにより、請求金額が0円となった方にも、利用内容をご確認いただくためにお送りしています。
※ 複数のカードをお持ちの場合は、カードごとに請求金額のお知らせをメールでお送りしています。また、請求明細画面でも確認できます。
※ 配信時点の金額です。詳細は請求明細をご確認ください。


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



 


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『mansuikaku.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに、私のところに届く本物のPayPayカードが利用するメールアドレスのドメインは『mail.paypay-card.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received: from mansuikaku.com (ik1-307-13830.vs.sakura.ne.jp [153.126.143.84])


ここに『vs.sakura.ne.jp』と書かれているので、このメールの送信者は、『さくらインターネット』のユーザーで、『ik1-307-13830』と言う識別番号の付いたサーバーを利用しているようです。

ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません

では、試しにドメイン『mansuikaku.com』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

ん~、この情報が正しければ、このドメインの取得者は、富山県南砺市に実在する料理旅館『万水閣』さんのもの。
そのような所がPayPayカードを騙るとは思いにくいので、このメールアドレスはアカウントを乗っ取られたもので、悪用されている可能性が高いです。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、大阪市付近です。
確かさくらインターネットの本社も大阪市でしたよね。


 

リンク先のドメインを確認

さて、本文の『請求明細を確認する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。

【h**ps://www.paypay.ne.jp/app/webcashier?code=https%3A%2F%2Fqr.paypay.ne.jp%2F28180104hxJ4yxE70GgABLpr】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

おやおや?『paypay.ne.jp』とちゃんとPayPayのドメインが利用されていますね。
これはどういうことなのでしょうか?

試しにリンクに接続してみると、開いたのはQRコードの書かれたこちらのサイトです。

これって、『giftee』ってところへの支払いページですよね?

あれ?giftee ってオンラインギフトショップです。
確かメールにはPayPayカードの5月分の支払い確認でしたが…

もしかして気付かずに支払ってしまう人を狙った詐欺ですか?
馬鹿馬鹿しい、そんなのあり得ませんよ。


まとめ

時々このように『さくらインターネット』ユーザーが仕掛けてくる怪しいメールが見受けられますが、サーバーの識別番号まで分かるから何とかならないものなのでしょうか?

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;