『詐欺メール』『【重要】未使用ポイントの有効期限に関するご案内』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
何物からかさっぱり分からない不審なメールのご紹介となります。
さて、このメールはどこの誰から送られてきたのでしょうか?
では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【重要】未使用ポイントの有効期限に関するご案内
送信者:"[自動送信][#{1093204]システム通知センター" <j07f86@95w2.com>
【重要】ポイント有効期限に関する最終案内
平素よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。
このたび、お客様のアカウントに有効期限が近づいたポイントが
確認されましたことをお知らせいたします。
?
ポイントを今すぐ使う
■ 最終利用可能日:2025-03-19
※期限経過後は自動的に失効します
▼お問い合わせ先
サポートセンター (平日10:00~18:00)
※本メールは自動配信です
※レイアウトは端末により異なります
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
送信者欄にある『[#{1093204]』は恐らくタグが機能せずそのまま露出したもの。
そしてリンク行の冒頭うにある『?』は文字化けしたもので、このメールの作者が日本語環境の整っていないデバイスでこのメールを作成したのでしょう。
このメールは、ポイントの有効期限を通知するもので、期限が近いのでリンクから確認を促しています。
でも、どこのポイントかは全然分かりませんね..
さて平日10:00~18:00に連絡の付くサポートセンターってどこなのでしょう……(;^_^A
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『95w2.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from 95w2.com (pool-173-75-213-87.phlapa.fios.verizon.net [173.75.213.87])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
ドメイン『95w2.com』を割当てているIPアドレスとこのIPアドレスを比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得したこのドメインに割当てているIPアドレスです。
全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『95w2.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、米国のフィラデルフィア付近であることが分かりました。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『? ポイントを今すぐ使う』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://evgmjqwz.tokyo/jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
接続してどんなサイトが開くか確認してみます。
開いたのはこちらのページ。
そう、Amazonの偽サイトです。
結局このメールは、Amazonに成り済ますフィッシング詐欺メールだったんですね。
このドメイン『evgmjqwz.tokyo』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
『.tokyo』のくせに大阪の人物が取得しているようです。
割当てているIPアドレスは『46.8.127.37』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、香港付近であることが分かりました。
先程のサイトは公式サイトのURLとは全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
適当な情報で先に進んでみると、なんだかメール本文の『ポイント有効期限に関する最終案内』とはマッチしないポイントプレゼントの画面が表示されました。
試しに受取るボタンを押してみるとなぜかクレジットカードの情報を入力するフォームが開きました。
当然、ここに情報を打ち込んで確認ボタンを押してしまうと、クレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
結局、Amazonを騙った詐欺メールでしたね。
でも、メール本文ではどこの誰からか全くわからないので、誰も騙される事は無いでしょう。
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;