『詐欺メール』『【重要】ご登録情報の最終確認のお願い』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、誰から送られてきたのかさっぱり分からない不審なメールのご紹介となります。
まずはそのメールをご覧ください。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] 【重要】ご登録情報の最終確認のお願い(期限:2025-03-18)
送信者:自動 <61ttw15vcq0wr@25x.com>
【重要】個人情報更新要請(期限:2025-03-18)
平素よりご利用いただき誠にありがとうございます。
現在の登録情報に古いデータが確認されました。
最終確認期限:2025-03-18
? 情報確認?更新ページへ進む
※本通知到着後72時間以内の対応が必要です
問合せ先:サポートセンター
※本メールは自動送信専用アドレスから配信されています
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
ね、どこをどう見ても送信者の情報を見つけられません…
問合せ先もサポートセンターとあるだけでどこのサポセンなのかも書かれていません。
これは登録された個人情報が古いから、3月18日までに更新するように促しています。
って、3月18日って今日じゃん…それに『本通知到着後72時間以内の対応が必要です』って?
72時間って言ったら18日過ぎてるし、もう意味わかりません。
こんなどこの馬の骨化も分からないこのメールに対して誰が個人情報を更新しに行くのでしょうか?
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『25x.com』
まあ恐らくこのドメインは偽装に使われたもので送信者の本当のメールアドレスのものではないと思います。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from 25x.com (pool-71-167-129-66.nycmny.fios.verizon.net [71.167.129.66])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
案の定全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる『25x.com』を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。
では、Receivedフィールドに記載の『verizon.net』と言うドメインはどうでしょう。
このドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。
これもReceivedフィールドのIPアドレスとは異なりますので、これもウソです。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、米国ニューヨーク州にある スタテン島付近であることが分かりました。
リンク先のドメインを確認
もう手掛かりになるのはリンク先しかありません。
そのリンク先は、本文の『? 情報確認?更新ページへ進む』と書かれた部分に付けられたています。
おかしなところに『?』が入っていますね。
これは恐らく文字化けで、送信者は日本語環境が整っていないデバイスでこのメールを書いたものと思われます。
このリンク先のURLは以下の通りです。
【h**ps://aqsn57r.com/jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
このドメインも思い当たる節はありませんね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
『Registrant Organization』には『Whois Privacy Protection Service by onamae.com』と記載されています。
これは、ドメインレジストラ『お名前ドットコム』が提供するドメインプライバシー保護サービスの『Whois情報公開代行サービス』で、このサービスを利用すると、ドメインの登録者の各種情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が公開されるのを防ぐため、その代わりにこのように、お名前ドットコムの情報が表示され、スパムや不正アクセスからの保護が強化することができます。
半面最近は、このサービスが藪蛇(やぶへび)になりこういったサイバー犯罪の温床とされることが多く見られます。
割当てているIPアドレスは『206.238.70.77』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、シンガポールの山中付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、一旦はGoogle Chromeにブロックされましたが、解除して進むとこのようなページが開きました。
なぁ~んだ、結局Amazonの偽メールだったんですね。
ようやくわかりました。(笑)
当然公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ここにログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページでこのようにクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
結局Amazonの偽メールだったんですが、これじゃ誰も騙すことはできませんが、逆に単に愉快犯による迷惑メールなのかもしれませんね!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;