『詐欺メール』『Apple製品購入済みのお客様へ最大30,000円分のWAON電子マネープレゼントキャンペーン』と、来た件

★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます!
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、『Apple』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
またしても偽キャンペーンを騙った怪しいメールです。
今度は『最大30,000円分のWAON電子マネープレゼント』だそうです。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名:[spam] Apple製品購入済みのお客様へ最大30,000円分のWAON電子マネープレゼントキャンペーン
送信者:"apple" <apple.storepay-expIqVb.mail@mail.sony.jp>
Apple製品購入済みのお客様限定キャンペーン!
お支払い方法の変更または追加で最大30,000円分のWAON電子マネーをプレゼント
いつもAppleをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、Apple製品をご購入のお客様を対象に、お得なキャンペーンを実施いたします。
キャンペーン概要
対象カード:
Mastercard / Visa / JCB / American Express / Diners Club
※一部発行会社のカードは対象外となる場合があります。
キャンペーン期間:
2025年3月4日(火)~ 4月3日(木)
キャンペーン参加方法:
下記の「キャンペーンに参加する」ボタンをクリックすると、参加登録が完了します。
[キャンペーンに参加する]: h**ps://apple.jp.s4a4f6g7c2z3x6v.delhi.in/ja-Events/?qs=https://www.apple.com/Iyx8Bc048zjeQG2025-03-148zjeQGIyx8Bc04
キャンペーン適用条件
期間中、以下の4つのステップをすべて満たしたお客様に、最大30,000円分のWAON電子マネーをプレゼントします。
【STEP1】キャンペーンに参加登録
登録期間:2025年3月4日(火)~ 4月3日(木)
【STEP2】Appleに登録されたカードでお支払い
購入期間:2025年2月16日(日曜)~ 3月15日(土)
※キャンペーン参加登録前の購入も対象です。
【STEP3】あとからお支払い方法を変更
変更期間:2025年2月16日(日曜)~ 4月3日(木)
※一部金融機関では、変更期限が2025年4月1日(火)までとなります。
【STEP4】お知らせメールの配信登録(達成済み)
特典内容
ご利用サービス数に応じて、以下の金額のWAON電子マネーをプレゼントします。
1サービス利用:5,000円分
2サービス利用:15,000円分
3サービス利用:30,000円分
特典進呈時期: 2025年5月上旬頃
注意事項
本キャンペーンはApple Japan合同会社による提供です。WAONではキャンペーンに関するお問い合わせを受け付けておりません。
一部対象外のカードがあります。
他のキャンペーンと併用する場合、特典総額が景品表示法の範囲内に制限されることがあります。
【WAON電子マネーに関する注意事項】
プレゼントメールの送信元は「@apple.jp」または「@campaign.apple.jp」ドメインです。受信許可設定をお願いします。
WAON電子マネー受取期限は2025年5月31日(土)です。
Appleを装った不審なメールにご注意ください
Appleを装ったフィッシング詐欺が多発しています。送信元アドレスが「@apple.jp」形式であることをご確認ください。
Eメール情報の変更・配信停止
キャンペーンメールの配信を希望されない場合は、以下のリンクより配信停止手続きを行ってください。
配信停止:https://apple.jp.s4a4f6g7c2z3x6v.delhi.in/ja-Events/?qs=https://www.apple.com/Iyx8Bc048zjeQG2025-03-148zjeQGIyx8Bc04
Apple Japan合同会社
東京都港区六本木6丁目10-1
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
キャンペーン対象者は『Apple製品購入済みのお客様』だそうです。
まあ、多くの方が該当しますよね(笑)
そして付与されるのは、あのイオングループの電子マネーの『WAON』のポイント。
どうしてAppleポイントじゃなくてWAONなのでしょうね?(笑)
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『mail.sony.jp』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
これ、ある意味商売敵の『ソニー』のドメインです。
どうして Apple のメールをソニーが書くんでしょうね?(笑)
因みに Apple が利用するメールアドレスのドメインは『@apple.com』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from C20250310199137.local (unknown [118.107.17.153])
経験上、ここに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されているものは全て詐欺メール。
最近このドメインが多く見られます。
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、香港付近であることが分かりました。
これもReceivedフィールドに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されているものの特徴です。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは『サイバーアタックの攻撃元』とされています。
リンク先のドメインを確認
さて、本文に Apple の公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://apple.jp.s4a4f6g7c2z3x6v.delhi.in/ja-Events/?qs=https://www.apple.com/Iyx8Bc048zjeQG2025-03-148zjeQGIyx8Bc04】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Apple のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
このドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。
『Registrant Contact』には『Dynadot LLC』と記載されています。
これは、米国のドメインレジストラ『Dynadot』が提供するドメインプライバシー保護サービスで、このサービスを利用すると、ドメインの登録者の各種情報(名前、住所、電話番号、メールアドレスなど)が公開されるのを防ぐため、その代わりにこのように、Super Privacy Service LTD c/o Dynadotの情報が表示され、スパムや不正アクセスからの保護が強化することができます。
半面最近は、このサービスが藪蛇(やぶへび)になりこういったサイバー犯罪の温床とされることが多く見られます。
割当てているIPアドレスは『185.242.234.230』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、香港付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。
公式サイトとはURLが全く異なるので、これは本物そっくりの偽ログインページです。
当然、ログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更にクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
まとめ
Apple が、自社のものではないソニーのドメインを使ったメールアドレスで、香港からユーザーにメールを送り、更に香港に設置されたウェブサーバーにあるサイトに誘導するって絶対おかしいです!
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;