『詐欺メール』『ヨドバシ・ドット・コム:「重要」ゴールドポイント有効期限のお知らせとご案内』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます！
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
今回は、『ヨドバシドットコム』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
ヨドバシドットコムを称して送られてくるメールの多くは『「お客様情報」変更依頼受付のご連絡』ですが、今回はそれとはちょっと異なるもので、ポイント有効期限のお知らせとなっています。
では、いつものように詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
↓↓↓↓↓↓
件名：[spam] ヨドバシ・ドット・コム:「重要」ゴールドポイント有効期限のお知らせとご案内
送信者："ヨドバシ・ドット・コム" <yodobashi.co.jp@eltv8k9ij.com>
「重要」ゴールドポイント有効期限のお知らせとご案内
ヨドバシ・ドット・コムをご利用いただき、ありがとうございます。
このたび、お客様のゴールドポイントの有効期限がまもなく到来することをお知らせいたします。ポイントの失効を防ぐため、下記の内容をご確認いただきますようお願い申し上げます。
【重要事項】
■ 有効期限：2025年03月31日
■ 残ポイント数：7803ポイント
ポイントをご利用いただくには：
1. ヨドバシオンラインストアにログイン
2. マイページ内「ポイント照会」にてご確認
3. 店頭/オンラインにてポイント利用可能商品をご購入
▼会員専用ネットサービスログイン
https://order.yodobashi.com/yc/login/index.html
※有効期限経過後のポイント復旧は承っておりません
※詳細は公式サイト（https://www.yodobashi.com）のFAQをご参照ください
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■今後ともヨドバシカメラをよろしくお願い申し上げます。
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■このメールに関するお問い合わせや、配信をご希望されないお客様は、下記までお願いします。
■発行：株式会社ヨドバシカメラ
〒160-8486 新宿区新宿5-3-1
電 話: 0120-202-422 ( 年中無休 9:30 – 22:00 )
■ヨドバシ・ドット・コム お問い合わせ窓口
電子メールinfo@yodobashi.com
Copyright2025 Yodobashi Camera Co.,Ltd.
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本文ここまで
『ゴールドポイントの有効期限がまもなく到来することをお知らせいたします』って、こういったことで『到来』なんて使いませんよね。
なんか違和感を感じます。
このゴールドポイントって何だろうと思い知らべてみました。
これはヨドバシドットコムが発行するクレジットカードの『ゴールドポイントカード』に入会しユーザーを対象にのポイントサービスだそうです。
ってことは、私のようにこのゴールドカードを持ってない人間には何の関係もないもの。
じゃどうしてこのようなメールが私たちに届くのでしょうか？不思議ですよね😅
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『eltv8k9ij.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みにヨドバシさんが利用するメールアドレスのドメインは、お問い合わせ窓口欄のメールアドレスにも書かれている通り『@yodobashi.com』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from eltv8k9ij.com (unknown [45.195.8.124])
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
ドメイン『eltv8k9ij.com』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地はエジプトの『TOSDOA』です。
割当てているIPアドレスとReceivedフィールドのIPアドレスが合致したので、この送信者は自身のメールアドレスを偽ることなく何食わぬ顔でこのメールを送信してきたことになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、東京都千代田区付近であることが分かりました。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは『サイバーアタックの攻撃元』とされています。
宛名を確認
通常大切なメールの冒頭には『○□△ 様』と言ったように『宛名』が書かれていますが、でもこのメールにはその宛名が存在しません。
でも仮にもしこれが本当にヨドバシドットコムからだとすれば、ユーザーの氏名やハンドル名を知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか？
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文にヨドバシさんの公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://7db8.com/order.yodobashi.com/yc/login/index.html/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
間違えてはいけませんよ、このURLでのドメイン部分は『yodobashi.com』ではなく『7db8.com』です。
『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。
今度はこのドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は国内ですが、State欄に書かれている『xi duo mo jun』はどの地域かわかりません。
割当てているIPアドレスは『43.130.230.103』
『IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな、東京都杉並区付近であることが分かりました。
リンクに接続してみましたが、開いたのは『404 Error: Page not found』とだけ書かれた真っ白なページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思います。
まとめ
ヨドバシドットコムが、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスで、ユーザーにメールを送るって絶対おかしいです！
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;