『詐欺メール』『Apple IDのお支払い情報を更新!』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • 宛名を確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

今回は、『Apple』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

このメールには件名も含め何度も『Apple ID』と出てきますが、2024年9月に Apple ID は、Apple Account  に名称変更されています。
半年以上前にサービス名が変更されているにもかかわらず旧サービス名を使ってメールを送ってくるのは不審です。

では今メールも詳しく見ていきましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
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件名:[spam] Apple IDのお支払い情報を更新!FJ-937812192
送信者: “iCloud" <kirimoto@pixta.jp>


Apple IDに関する重要なお知らせ

お客様のApple IDに関連する最新のセキュリティ対策として、 アカウント情報の確認と支払い方法の更新が必要です。

【手続きのご案内】

お客様のアカウントの安全を確保するため、以下の手続きをお願いいたします。

1.Apple公式サイト(h**ps://translate.google.com/translate?lx=auto&tl=ja-JP&hl=ja-JP&u=uyfff.osnajfdgaiousaf.%F0%9F%84%BD%F0%9F%84%B4%F0%9F%85%83&client=fjsec?https://www.apple.co.jp/ap/signin/kiyibd)にアクセスしてください。

2.現在のApple IDとパスワードを使用してサインインしてください。

3.画面の指示に従い、クレジットカード情報を更新してください。

【なぜこの手続きが必要なのか?】

Appleでは、お客様のアカウントを安全に保つために、定期的な情報確認を実施しております。 確認が完了しない場合、一部のサービスが制限される可能性がございます。

【手続き期限】
この手続きは、2025-03-01までに完了してください。

今後ともよろしくお願いいたします。

Appleサポート

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本文ここまで



こういったメールの常ですが、難癖付けて結局最後はクレジットカードの情報を盗み出そうとしてきます。
このメールを受け取ったのが今日3月1日午前4時10分。
そしてこのメールに書かれている締め切りも今日3月1日…💦
全然猶予がありませんがそんなに急ぐと逆に怪しまれると思わないのでしょうか?


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『pixta.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
お気づきの方も多いと思いますが、このドメインは画像・動画の素材サイト『PIXTA』さんのもの。
そんなところが Apple のメールを代筆するなんて絶対にありません!

因みに Apple が利用するメールアドレスのドメインは@apple.com』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。


Received: from pixta.jp (pool-96-255-105-21.washdc.fios.verizon.net [96.255.105.21])


性懲りもなくここにも『PIXTA』さんのドメインが記載されていますね。
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、米国のフレンドリー付近であることが分かりました。


宛名を確認

通常大切なメールの冒頭には『○□△ 様』と言ったように『宛名』が書かれています。
でもこのメールにはその宛名が存在しません。
そりゃそうですよね、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがありません。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのですから。


リンク先のドメインを確認

さて、本文に『Google』の公式ドメインを使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然偽装されていて、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
h**ps://osnajshjqapp.com/apple/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Apple のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

割当てているIPアドレスは『』
IP調査兵団』でこのIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、詐欺サイトではありがちな東京都杉並区付近であることが分かりました。

リンクに接続してみましたが、開いたのは『404 Error: Page not found』とだけ書かれた真っ白なページ。
恐らくこのサイトを設置したレンタルサーバーがその危険を察知して削除したものかと思います。


まとめ

Apple が、自社のものではないドメインを使ったメールアドレスで、遠く米国からユーザーにメールを送りるって絶対おかしいですもんね!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;