今までに獲得したポイントの詳細を確認しろと?!
いつもご覧くださりありがとうございます!
『Amazon.co.jp』を名乗る送信者から、今までに獲得したポイントがリンクから確認できると言う旨のこのようなメールが届きました。
件名:[spam] 【お知らせ】Amazon Mastercard特典で今までに獲得したポイント
送信者:"Amazon.co.jp" <shipment.amazon-jpfslkxc@service.xyy43.cc> |
Amazon Mastercard特典で今までに獲得したポイント
お客様
いつもAmazon Mastercardをご利用いただき、有難うございます。
Amazon Mastercardのご利用により今までに獲得されたポイントの詳細を以下のページにてご確認いただけます。
なおこちらのメールは新たなポイントが付与されたことをお知らせするメールではございません。
Amazonポイントが加算される時期は、こちらのページ (https://www.amazon.co.jp/jp-cbcc-ecm) にある、「よくある質問 1. 還元ポイントはいつ、どのAmazon.co.jpアカウントに付与されますか?」をご確認ください。
ポイントの確認
©2024 Amazon.com. All rights reserved. Amazonのロゴ、Amazon.co.jpおよび、Amazon.co.jpのロゴは、 Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
送信者:アマゾンジャパン合同会社
住所・各種お問い合わせについては、こちらの「販売業者」欄をご参照ください。Amazon.co.jpプライバシー規約 |
なんとも怪しいメールですよね。
ではこのメールを、以下の観点からこのメールが不審なメールであるかどうか確認していきます。
1.件名の見出し
2.冒頭の宛名
3.送信者のメールアドレス
4.リンク先のURL
件名の見出し
ではまず『件名の見出し』から。
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるもので、受信したサーバーからの注意喚起。
多くのサーバーには、不審なメールを仕分けるスパムフィルターなるセキュリティーが施されています。
これはそのセキュリティーが自動で付加した注意喚起で、これが付いているものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
冒頭の宛名
このメールの冒頭には宛名として『お客様』と記されています。
でも、もしこのメールが本当に Amazon からのものなら、ユーザーの氏名やアカウント名を知らないはずがないので、当然宛名はユーザー名やアカウント名になるはずです。
この観点からも、このメールが Amazon からのものではないことが分かります。
送信者のメールアドレス
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は、ご承知の通り Amazon からのものであれば必ず『amazon.co.jp』です。
でもこのメールの場合ドメインは『service.xyy43.cc』でそれとは全く異なりますよね。
故にこのメールは偽物からと言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from service.xyy43.cc (unknown [103.102.46.159]) |
ドメイン”service.xyy43.cc”に関する情報を『Grupo』さんで取得してみます。
ReceivedフィールドのIPが合致しているので、この送信者は自身のメールアドレスを偽装することなく堂々と Amazon のふりをして送ってきています。
それにこの情報が正しければこのドメインの取得者は、中国山東省の方が取得されていることになります。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。
リンク先のURL
さて、本文の『ポイントの確認』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://sever-ameazon-dolori.noor-travel.net/apsigninopenid/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた Amazon のドメインとは異なるものが利用されていますね。
このメールが本当に Amazon からのものであれば当然リンク先も Amazon が管理するサイトになるので使われているドメインは、メールアドレスと同様に Amazon の公式ドメイン『amazon.co.jp』となるはずですよね。
でもこのリンクのURLは、それとは全く異なるドメインが使われているので、偽サイトであると断言できます。
先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。
やっぱり中国の方が取得されています。
割り当てているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、東京都の杉並区付近であることが分かりました。
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