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『詐欺メール』『【三井住友カード】ご請求予定金額のご案内』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

『v 様』って誰??

いつもご覧くださりありがとうございます!

毎日、色々様々なカード会社から『今月のお知らせ』だとか『ご利用明細更新のお知らせ』だとか『お支払い予定金額のご案内』などと、所持していないカード会社からありもしない利用確認を促すメールが、それはそれは大量に届きます。
今日もこのように『三井住友カード』を装いこのようなメールが届きました。

件名:[spam] 【三井住友カード】ご請求予定金額のご案内
送信者:三井住友カード <waq@suimeikaku.jp>v 様※本メールは次回お支払いがあるお客さまに配信しています。

平素は三井住友カードをご利用いただき、誠にありがとうございます。次回のお支払い日についてご案内いたします。

「お支払い日についてのご案内」

お支払い日 01月20日(木)

ご利用明細のご確認はこちら
※Vpassへのログインが必要です

まあこのようなメールが届くことは今更どうのこうの言う気もありませんが
この冒頭に書かれている『v 様』って誰ですか?(笑)
あんた全然騙す気ないでしょ?…(^^;)

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


送信者は『さくらインターネット』のユーザー

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”suimeikaku.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
このドメインを調べてみると、北海道の支笏湖温泉にある『レイクサイドヴィラ翠明閣』さんのもの。
まさかそんな温泉旅館が三井住友カードのメールを代筆するはずもないので、このメールアドレスは当然偽装されていて、翠明閣さんは勝手にドメインを使われてしまったある意味被害者です。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received:from suimeikaku.jp (os3-310-44541.vs.sakura.ne.jp [49.212.212.45])

はは~ん、かっこ内に『os3-310-44541.vs.sakura.ne.jp』とあるので、この送信者は『さくらインターネット』のユーザーのようです。
os3-310-44541』は恐らくたくさんあるさくらインターネットサーバーの識別番号だと思われます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、さくらインターネットの本社がある『大阪市』付近であることが分かりました。


本物そっくりの詐欺サイトは無防備に放置

さて、本文の『ご利用明細のご確認はこちら』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://sneakerkssneakerksz.net/login
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

Grupo』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。

このドメインは『お名前ドットコム』さんを介して取得されていて、登録者の個人情報は、お名前ドットコムによりマスクされていて全く分かりません。

割当てているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、ロサンゼルス付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

三井住友カードユーザー専用のウェブサイト『Vpass』の偽サイトです。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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