『詐欺メール』ジャックスから『分割・リボ変更締切せまる!』と、来た件

迷惑メール
記事内に広告が含まれています。

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

いつもご覧くださりありがとうございます!

今回は、ジャックスカードを発行している(株)ジャックスの名を騙るフィッシング詐欺メールのご紹介です。
こちらのカードを持っていようが持ってなかろうが彼らにはそんな事関係なし。
どこかで入手した漏洩メールアドレスリストを使い無差別にこのようなメールを送り付けています。

件名:[spam] 分割・リボ変更締切せまる!受付は1/17(金)12時まで!
送信者:”株式会社ジャックス” <jaccs3-jaccs-whoever@service.jzfe.cn>━━━━━━━━━━
ジャックスインターコムクラブ
インフォメーションMAIL
━━━━━━━━━━
本日は、【分割・リボ変更サービス】についてご案内いたします。

──────────
「分割・リボ変更サービス」のご案内
──────────
【受付期間】
1/15(金)お支払い予定のご利用分の変更は
………………………………
1/13(月)12:00まで!!!
………………………………
▼「分割・リボ変更サービス」はこちらからお手続きいただけます。
h**p://cp.jaccs.co.jp/j/c/?c=49024&d=82586&u=128403&n=6

☆………………………………☆

このメールに書かれているのは、今月の支払いをリボ払いにするなら、1/13(月)12:00までにリンクから手続きを行うように促すものです。
あれ?件名には『受付は1/17(金)12時まで』と書いてなかったっけ?(笑)
相変わらずいい加減…

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


ジャックスが中国のドメインでユーザーにメールを?!

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.jzfe.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
ご覧の通り、ドメインの末尾が”.cn”なのでこのドメインは、中国に与えられた国別ドメインが使われています。
自社の公式ドメインを持つような国内の信販企業が、ユーザーに対してわざわざこのような中国のドメインを利用したメールアドレスでこのような案内メールを送るなんて考えられませんよね!

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.jzfe.cn (unknown [45.126.127.88])

ドメイン”service.jzfe.cn”に関する情報を確認してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得した”service.jzfe.cn”に関する情報と割当てているIPアドレスです。

これによるとこのドメインは、中国上海市にある『上海福虎信息科技有限公司』と言うレジストラを通して、私には読むことのできない漢字三文字の氏名の方が申請取得されています。
そして割当てているIPアドレスは、Receivedフィールドのものと一致しているので、この送信者は自身のメールアドレスを隠すことなくこのメールを配信しているようです。

このIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。


詐欺サイトは本物とは似て異なるもの

さて、本文にジャックスカードの公式ドメインを使って書かれている詐欺サイトへのリンクですが当然偽装されていて、本当のリンク先のURLは以下の通りです。
https://jaccs-strigs.eykzjyk.cn/icmclub-icm_login/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた中国のドメインが利用されていますね。

先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインに関する情報と割当てているIPアドレスを取得してみます。

先程のドメインとは異なる人物ながら、これまた北京にあるレジストラを通して中国人ぽい方が申請取得しているようです。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが解除するとこのようなページが開きました。

ジャックスカードユーザー専用のウェブサイト『ジャックスインターコム』のログインページに似せたものです。
こちらの本物と比較するとずいぶん異なるのが分かりますね。

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

タイトルとURLをコピーしました