『詐欺メール』『お急ぎください!AUポイントがもうすぐ失効、限定アイテムをゲットするラストチャンス!』と、来た件 2025年1月8日
★フィッシング詐欺解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。 それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。 このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし 悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。 もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。 『株式会社 AUカード』って企業名はありませんが… いつもご覧くださりありがとうございます!
最近KDDI系の携帯電話サービス『au』に成りすますフィッシング詐欺メールが多く見られます。 今朝もこのように『株式会社 AUカード』なる企業名を騙るメールが届きました。
件名:[spam] お急ぎください!AUポイントがもうすぐ失効、限定アイテムをゲットするラストチャンス!番号:MI-26359951105 送信者:”株式会社 AUカード” <au_Net.Ab1otaA1@accounts.nintendo .com >ポイント失効まであと24時間! これが最後のチャンス! お客様のKDDIポイントがあと24時間で失効します。 以下の人気商品を含む、多数の商品が交換可能です:
・ワイヤレスイヤホン:快適な音楽体験 ・高性能ブレンダー:ヘルシー生活をサポート ・スチームアイロン:シワ取りが簡単
これ以外にも、多くの商品が交換可能です!
今すぐポイントを使う
このチャンスをお見逃しなく!
Copyright © AU株式会社. All rights reserved.
サポートが必要な場合は、カスタマーサポートをご利用ください。
AU公式サイト:https://www.au.com
このメールの中に『株式会社 AUカード』や『AU株式会社』など複数の企業名が出てきますが、元々世間一般に知られる『au』は、企業名ではなくKDDIのサービスブランド名。 それにこれらのメールの特徴は『AU』と大文字で記載されていることと、KDDIポイントとありもしないポイントサービス名が使われていること。 KDDIのポイントはご承知の通り『Pontaポイント』で統一されています。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”accounts.nintendo .com ” ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。 このドメイン、一目でわかる通りあの『任天堂』のドメインです。 大手携帯電話キャリアの au がどうして日本の代表的なグローバル企業の任天堂のメールアドレスを使うのでしょうか? まさか任天堂が au のメールを代筆なんてしませんよね?(笑)
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。 こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from C20250106176518.local (unknown [118.107.16.143])
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『Sheung Wan』付近であることが分かりました。 そしてこのIPアドレスは既に『サイバーアタックの攻撃元』としてブラックリストに登録されています。
『対応するIPアドレスがありません』 さて、本文の『』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。 【h**ps://mojp-inco.shop /au.jp 】 (直リンク防止のため一部の文字を変更してあります) これまた『au』のドメインとは異なるものが利用されていますね。
『Grupo 』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。
カリフォルニア州の方が申請したことになっていますね。 おや?『対応するIPアドレスがありません』と書かれているのでこのドメインはどのIPアドレスにも割り当てられていないようです。 IPアドレスにも割り当てられていないドメインはネット上で利用することはできないのでリンクは機能していません。
元から詐欺をする気はなく愉快犯による単なる迷惑メールだったのか、それとも何らかの原因で詐欺サイトの運営を中止したのか… 今となってはそれを知る由もありません。
まとめ 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;