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『詐欺メール』『Amazonアカウントの再認証が必要です_速やかにご対応ください』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

2025年1本目のエントリー
休暇中に貯まりに貯まった数ある詐欺メールの中から、私の目に留まったのはこのメールです。

1月4日早朝から1月5日にかけて同じ件名で送られてきたこれらの164通のメール。
年明け早々いったい何が言いたいのでしょうか?
その内容はこちらです。

件名:[spam] Amazonアカウントの再認証が必要です_速やかにご対応ください
送信者:”Amazon.co.jp” <account-update@amazon.co.jp>【Amazon】お客様のアカウント認証に関する重要なお知らせ
お客様、いつもAmazonをご利用いただきありがとうございます。システムによる定期的なチェックの結果、お客様のアカウントに対して再認証が必要であることが判明しました。安全性向上のため、以下の手順に従って認証を完了してください。

【認証手順】
1. 以下のリンクからAmazonの公式サイトにアクセスしてください。
Amazonログイン

2. 表示される指示に従い、必要な手続きを完了してください。
【注意事項】
・パスワードは他人と共有しないようお願いいたします。
・推測されにくい、安全なパスワードを作成してください。大文字、小文字、数字、および記号を組み合わせてください。
・各オンラインサービスに対して異なるパスワードを使用することをお勧めします。

ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。今後とも、Amazonはお客様の安全と利便性を最優先に考え、より良いサービスを提供するために努めてまいります。

このメールは送信専用です。ご返信いただけませんので、ご了承ください。

2024 Amazon.com, Inc. All Rights Reserved.

もちろんこれらのメールは悪意を持って送られたもの。
皆さんお気づきとは思いますが、本当のAmazonからのメールなら冒頭にアカウント登録した際に入力した氏名が表示されるはずですが、このメールの場合当たり障りの無い『お客様』とされています。
これはこのメールの送信者が、送付先の氏名を知らないからです。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”amazon.co.jp”と、Amazonの公式ドメインがきさされていますが、ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from ybefu0lg7.top (unknown [115.190.106.61])

ほら、ここにはAmazonとは全く異なる”ybefu0lg7.top”なんておかしなドメインが記載されています。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、『中国 北京市 海淀区』付近であることが分かりました。


URLにAmazonでは無いドメインが

さて、本文の『Amazonログイン』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://bg898.top/amunuu/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
今度は『Amazon』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、当然のようにこのようなページが開きました。

再下段の白い『次に進む』と書かれたボタンがミソで。
本物のAmazonのサイトはこのボタンには『Amazonアカウントを作成する』と書かれているはずです。
『初めてAmazonをご利用ですか?』で『次に進む』じゃおかしいですもんね!

当然、ここにログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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