架空のキャンペーンを騙ったフィッシング詐欺メール
いつもご覧くださりありがとうございます!
またしても架空のキャンペーンを騙ったフィッシング詐欺メールです。
今回も今までに何度かあった『エポスカード』に成りすましています。
件名:[spam] お客様への感謝を込めて、ポイント2倍進呈中
送信者:"エポスカード" <inf.eposcard-bronchletcastthroughing@service.epcq.cn>≪エポスカード会員の皆さまへ≫
いつもエポスカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、日頃のご愛顧に感謝して、特別に5,000エポスポイントをプレゼントいたします。 このポイントは、さまざまな商品やサービスにご活用いただけます。
簡単なお手続きでポイントをゲット!
下記のリンクをクリックし、必要な情報を入力するだけで、ポイントを受け取ることができます。 ポイントは来月10日以降に自動的にアカウントに反映されますので、お早めにお手続きをお願いいたします。
ポイントを今すぐ受け取る
お手続き期限:48時間以内
通知日より48時間以内にお手続きをお願いいたします。期限を過ぎますと、この特典は無効となりますのでご注意ください。
何かご不明な点がございましたら、エポスカード株式会社 カスタマーサービス(03-3383-5249)までお気軽にお問い合わせください。
引き続き、エポスカードをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
株式会社 エポスカード
東京都中野区中野4-3-2
https://www.eposcard.co.jp
Copyright © All Rights Reserved. Epos Card Co., Ltd.
無断転載および再配布を禁じます。 |
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
因みに電話番号『03-3383-5249』はエポスカードとは縁も所縁も無い番号です。
メールアドレスにあるドメインを調べてみると
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.epcq.cn”
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
これ”.cn”だから中国に与えられた国別ドメインが使われています。
ChatGPTに『エポスカードからのメールアドレス』を問い合わせたところこのように返されました。
エポスカードから送信される公式メールのドメインは「@01epos.jp」です。
送信者名が「エポスカード」と表示されていても、ドメインが異なる場合はフィッシングメールの可能性があります。
特に、「不正」「緊急」「異常」「アカウント凍結」など、不安を煽る内容のメールにはご注意ください。
エポスカードを装ったフィッシングメールが増加しているため、メールのドメインを確認し、少しでも不審に感じた場合は、リンクを開かずに削除することをおすすめします。 |
『エポスカードから送信される公式メールのドメインは「@01epos.jp」です。』とあるのでこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『エポスカード』からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from service.epcq.cn (unknown [103.195.5.250]) |
ドメイン”service.epcq.cn”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『Grupo』さんで取得した”service.epcq.cn”の情報と割当てているIPアドレスです。
このドメインは、中国人っぽい氏名の方が上海のレジストラに依頼して取得していますね。
IPアドレスがReceivedフィールドのIPアドレスと一致しているので、送信者は自身のメールアドレスを利用してこのメールを送ってきています。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。
そしてこのIPアドレスは、『サイバーアタックの攻撃元』として既にブラックリストに登録されていますね。
杉並区で運営されている詐欺サイト
さて、本文の『ポイントを今すぐ受け取る』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://eposcard-heparot.rolandsiding.com/APP/login/preloafd.doJP_false/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『』のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインの情報と割当てているIPアドレスを取得してみます。
このドメインはエジプトの方がシンガポールに拠点を置く『Gname.com Pte. Ltd.』を介して取得されていますね。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区』付近であることが分かりました。
リンクを辿ってみると、Googleやウイルスバスターにブロックされましたがこのようなページが開きました。
エポスNetはエポスカード会員専用のウェブサイトです。
もちろん偽サイトなのでログインしてはいけません!
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。
|