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『詐欺メール』『【EX予約】 メールアドレスの確認』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

メールを送れないのにどうしてこのメールは届いたのか?

いつもご覧くださりありがとうございます!

JR東海、JR西日本、JR九州が共同で運営する有料会員制のインターネット予約サービスの『エクスプレス予約』を名乗る者から、メールアドレスにメールが送れなかったのでリンクから修正するようにメールが来ました。
あっ、へっ? メールが送れなかったって書いてある割に、このメール届いてるじゃん!(笑)
これってどういうこと??💦

件名:[spam] 【EX予約】 メールアドレスの確認
送信者:”EX予約” <fjmp@yuicorp.jp>エクスプレス予約をご利用いただきありがとうございます。

現在登録されている全てのメールアドレスに、メールをお送りすることができませんでした。
変更する」ボタンから登録電話番号にてワンタイムパスワードを受信し、メールアドレスを修正してください。

なお、メールアドレスを修正しない場合、以下の機能はご利用いただけません。
・受取コードの発行
・メールサービス
・お客様情報の照会および変更
・お客様情報の初期化

ご予約いただいている列車の乗車日が1ヶ月以上先の場合、列車運用などの理由により、列車の発車時刻等がご希望の内容から変更となることがあります。
この場合、メールでお知らせするため、受信可能なメールアドレスの登録をお願いします。

登録の電話番号が不明な場合は、 こちら から再度会員登録をしてください。

■よくあるご質問はこちら
https://expy.jp/faq/

■お問合せ(エクスプレス予約カスタマーセンター)
※音声案内に従って、会員IDを入力してください。
電話   0120-417-419
営業時間 5:30〜23:30(年中無休)

※このメールをお送りしているアドレスは、送信専用となっており、返信いただいてもご回答いたしかねます。

よくこんな馬鹿げたメール書きますよね?
そんなことちょっと考えれば小学生でもわかることじゃないですか。バカバカしい…

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”yuicorp.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『エクスプレス予約』が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると『@expy.jp』と書かれています。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『エクスプレス予約』からのメールは全て偽物と言うことになります。


詐欺メールの送信者はOCNのユーザー

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from yuicorp.jp (p7222036-ipoefx.ipoe.ocn.ne.jp [153.231.5.35])

ドメイン”yuicorp.jp”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”yuicorp.jp”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”yuicorp.jp”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、東京都千代田区付近であることが分かりました。

Receivedフィールドのカッコ内にある『p7222036-ipoefx.ipoe.ocn.ne.jp』と言うOCNのドメインが気になりますね。
こちらも調べてみましょうか!
今度は『Grupo』さんで情報を検索してみます。

OCNは『オープンコンピュータネットワーク』の略です。
今度はIPアドレスがReceivedフィールドのものとピッタリ一致しました。
故にこの送信者のメールアドレスの本当のドメインは『p7222036-ipoefx.ipoe.ocn.ne.jp』です。
恐らくこのドメインにある”p7222036-ipoefx.ipoe”は、OCNのサーバーの固有識別記号。
ということはこの送信者はOCNのユーザーで、OCNの数あるレンタルサーバーのこの識別記号のメールサーバーを利用してこのメールが送られてきたのでしょうね。


本物そっくりの詐欺サイトはシンガポールの山中で稼働中

さて、本文の『変更する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://jr-centralex.com/login
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『エクスプレス予約』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。

これによるとこのドメインは、東京の方が香港に拠点を置く『Dominet (HK) Limited』と言うレジストラを通じてこのドメインを入手していますね。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、シンガポールの山中であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターとGoogleにブロックされましたが、解除して先に進むとこのようなページが開きました。

本物の『エクスプレス予約』のログインページと比較してみましたが、全然見分けが付きません。
当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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