『詐欺メール』『【重要】みずほ銀行からのご連絡』と、来た件

迷惑メール
記事内に広告が含まれています。

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

『犯罪収益移転防止法』の便乗詐欺

いつもご覧くださりありがとうございます!

皆さんのところにも口座を持っていない銀行から勧誘以外のメールが届くことってありますよね?
それ、全部詐欺メールです。
今回もそのような詐欺メールのご紹介となります。

これは『みずほ銀行』に成りすますもので、令和4年12月改正犯罪収益移転防止法により定められた取引目的の確認に便乗したものです。

件名:[spam] 【重要】みずほ銀行からのご連絡
送信者:”みずほ銀行” <faq.mizuhobank.co.jp@bvoxwt.cn>平素より、みずほ銀行をご利用いただきありがとうございます。

当社では、犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行う目的等を確認させていただいております。
また、この度のご案内は、当社ご利用規約第5条1項3に基づくご依頼となります。

お客様お客様の直近の取引についていくつかのご質問がございます、下記のリンクをアクセスし、ご回答ください。

h**ps://ikbu4sf8b.top?token=e6c95d56c3f4c4148056e001b650e2b1241ec13d76517100b8137aa1b07d10b1&e=aW51ZHVrYUBzYW5zZXR1YmkuanA=

※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。

お客様のご返信内容を確認後、利用制限の解除を検討させていただきますので、できる限り詳細にご回答ください。
————————————————————–
※本メールの送信アドレスは送信専用となっております。
返信メールでのお問い合わせは承りかねますので、あらかじめご了承願います。
お問い合わせは下記まで
みずほダイレクトヘルプデスク
フリーダイヤル:0120-3242-99
海外からのご利用などフリーダイヤルをご利用いただけない場合は:03-3211-9324[通話料有料]
※月曜日~金曜日9時00分~21時00分、土·日曜日、祝日·振替休日9時00分~17時00分
1月1日~2日はご利用いただけません。12月31日、1月3日の受付時間は9時00分~17時00分です。
お問い合わせ(入カノオーム):https://www.faq.mizuhobank.co.jp/helpdesk?category_id=175&site_domain=default

みずほ銀行

送信者のメールアドレスに注目すると『faq.mizuhobank.co.jp@bvoxwt.cn
ご承知の通り@より前は、アカウント名で@より後ろ側が組織などを表すドメイン名です。
でもこのメールアドレスの場合、アカウント側にみずほ銀行のドメインが記載されていてドメイン名には”.cn”なんて中国の国別ドメインが使われています。
そんなメールアドレスをみずほ銀行が使うと思います?思いませんよね!

それにこの件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


 

既にブラックリストに登録済みのIPアドレス

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from bvoxwt.cn (unknown [165.154.205.21])

ドメイン”bvoxwt.cn”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”bvoxwt.cn”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”bvoxwt.cn”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、シンガポール付近であることが分かりました。
それに『サイバーアタックの攻撃元』とされているのでこのIPアドレスは、既にブラックリストに登録されているようです。


詐欺サイトは古いデザインの『みずほダイレクト』

さて、本文リンクを辿ると詐欺サイトのURLは以下の通りです。
h**ps://ikbu4sf8b.top/pc/index.php
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、カナダの『トロント市庁舎』付近であることが分かりました。

リンク先は、このようなページがどこからもブロックされることなく無防備に放置されてい開きました。

『みずほダイレクト』と書かれていますが、銀行取引や手続きがパソコンやスマートフォンで利用できるみずほ銀行のインターネットバンキングサービスです。
でもこれはずいぶん古いデザインのサイトで、本物のサイトとは全く異なります。
当然、ここにログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

タイトルとURLをコピーしました