『詐欺メール』『amazon.co.jp:パスワード回復』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

東京で何者かが私のパスワードを変更?

いつもご覧くださりありがとうございます!

『Amazon.co.jp』なる送信者から『パスワード回復』と言う件名のメールが届きました。

件名:[spam] amazon.co.jp:パスワード回復
送信者:”Amazon.co.jp” <payments-amazon-minacfyothersify@service.x1196.cn>誰かがお客様のアカウントサービスのパスワードをリセットしようとしています。

日時: 2024/12/23 Japan Standard Time
デバイス: Google Chrome macOS (デスクトップ)
付近: Tokyo, Japan
これがお客様でしたら、確認コードは次のとおりです:

190356

リクエストしていない場合: 否認するにはこちらをクリックしてください。

誰とも共有しないでください。

誰かが東京からChromeを使いパスワードの変更を要求したとの事。
これが私の操作であればリクエストコードを使い、リクエストしていない場合はリンクを辿るように書かれています。
あれ?
じゃ私自身が行った操作な場合、リクエストコードはどこで使うのでしょうか?(笑)
浅はかですよね…

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.x1196.cn
おかしいですよね?
自身を『Amazon.co.jp』と名乗っておきながらのこのような中国のドメイン。
こんなの絶対Amazonからのメールじゃありません!

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.x1196.cn (unknown [107.173.118.186])

ドメイン”service.x1196.cn”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”service.x1196.cn”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”service.x1196.cn”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、ニューヨークのバッファロー付近であることが分かりました。


偽サイトは中国のドメインで運営中

さて、本文の『否認するにはこちらをクリックしてください。』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://sever-ameazon-yippee.mxjovc.cn/apsigninopenid/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『Amazon』のドメインとは異なるものが利用されていますね。
それにこれまた”.cn”と中国のドメインです。

先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このドメインは、北京市にあるレジストラを介して申請されています。
氏名の漢字からも恐らく持ち主は中国の方。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、東京都杉並区付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページが開きました。

もちろん偽サイトです。
最下段のボタンが『次に進む』となっていますが、本物のサイトのボタンは『Amazonアカウントを作成する』になっています。

ここで本物と偽物を見分けることができますが、まあ気が付きませんよね。
当然、ここにログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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