『詐欺メール』Appleから『ご注文の変更確認』と、来た件

”.cc”はココス諸島に割り当てられている国別ドメイン

いつもご覧くださりありがとうございます！

なんだか年末に差し掛かりAppleから立て続けに身に覚えのないメールが届いていますが
先程またしてもAppleからのメールが届きました。

うちでご紹介しているので当然詐欺メールに該当するものなのですが、このようなあからさまな詐欺メールでももしかして被害に遭う方もいるといけないので、取り急ぎ取上げてみることにします。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.xyd89.cc”
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
末尾が”.cc”なのでこのドメインはオーストラリア領のココス諸島に割り当てられている国別ドメインです。
皆さんご承知の通りApple社が利用するドメイ『apple.com』ですからこれ以外のメールアドレスで届いた『Apple社』からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスから『IP調査兵団』さんでメールの発信地を導き出してみると、米国ニューヨーク州バッファロー付近であることが分かりました。

このIPアドレスの脅威レベルが『高』とされていますので、既にブラックリスト入りしているようです。

偽サイトは中国のドメインで

さて、本文の『ご注文状況』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://icloud.apple-whose.sunjz.cn/account_int/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
今度は”.cn”と中国の国別ドメインが利用されていますね。

『Grupo』さんでこのドメインの情報と割当てているIPアドレスを取得してみます。

やはり中国の方が北京のレジストラを介してこのドメインを取得されていますね。
このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区和泉２丁目』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが解除して先に進むとこのようなページが開きました。

またしても中央に『Apple ID』と書いてありますね。
これ、2つ前に書いたブログ『詐欺メール』『Appleよりご注文に関する重要なお知らせ』と、来た件とでも取り上げたんですが、上段に『Apple IDはApple Accountとなりました』と書かれているように2024年9月にApple IDはApple Accountと言う名前に変更されています。
なので本物は現在、中央には『Apple Account』と書かれています。

まあでも見比べて初めて分かることなので普通の方は簡単に騙されてしまうでしょうね。
当然、ログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;