『詐欺メール』『Appleよりご注文に関する重要なお知らせ』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

私、Appleで何も購入していませんが

いつもご覧くださりありがとうございます!

最近またAppleを騙ったフィッシング詐欺メールが増えています。
今日もこのように『ご注文に関する重要なお知らせ』と題してこのようなメールが送られてきました。

件名:[spam] Appleよりご注文に関する重要なお知らせ
送信者:”Apple” <apple-phasiaible.ectomyization-catchoon@service.lianyuanvpfvo.co>お支払いに関する問題が発生しています
注文番号: W1144587566

ご注文の商品を遅延なくお受け取りいただくための手順:

ご利用の決済プロバイダに連絡し、Appleから製品を購入しようとしている旨をお伝えください。
問題が解決しましたらご注文状況にアクセスいただき、青いボタンを押して再度お支払いを試みるか、お支払い情報を更新してください。
今後7日間、お支払いが継続して自動的に請求されますので、お客様からAppleへご連絡をいただく必要はございません。7日経過してもお支払いを処理できない場合、ご注文はキャンセルとさせていただきます。

ご不明な点がありましたら、0120-993-993までお電話にてお問い合わせください。

なんでしょう?
これは何らかの注文に対して支払いが滞り決済ができないので、リンクから支払い情報を更新しろと言うものでしょうか?
もちろん私は直近でAppleから物品を購入した記憶は全く無いし、サブスクでも支払いも無いはずです。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.lianyuanvpfvo.co
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
末尾が”.co”ですからコロンビア共和国に割当てられた国別ドメインで、最近詐欺メールでは良く使われるドメインです。
因みに『Apple』が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると
@apple.com』と出ました。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『Apple』からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.lianyuanvpfvo.co (unknown [147.185.243.17])

ドメイン”service.lianyuanvpfvo.co”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”service.lianyuanvpfvo.co”を割当てているIPアドレスです。

全く同じ数字が並んでいるのでこのドメインは、送信者のメールアドレスに使われているもので間違いありません。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、米国の『サンタクララ』付近であることが分かりました。


詐欺サイトは中国のドメイン

さて、本文の『お支払い情報を更新』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://icloud.apple-capr.3iiii.com.cn/account_int/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
おっと、今度は”.cn”ですから中国の国別ドメインが使われていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区和泉2丁目』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、一旦はウイルスバスターにブロックされましたが解除して先に進むとこのようなページが開きました。

開いたのは『Apple ID』と中央に書かれた偽サイト。
『Apple IDはApple Accountとなりました』と書かれているように2024年9月にApple IDはApple Accountと言う名前に変更されています。
でもこのサイトは中央になぜ『Apple ID』と書かれているのでしょう。
本物のログインページにはちゃんと『Apple Account』と書かれていますよ!(笑)

騙されないようにご注意くださいね!


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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