『詐欺メール』『三井住友銀行: 不正アクセスに対する緊急対応が必要です』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

三井住友カードなの?三井住友銀行なの?どっち?

いつもご覧くださりありがとうございます!

三井住友カードなのか三井住友銀行なのかよく分からないおかしなメールが届きました。

件名:[spam] 三井住友銀行: 不正アクセスに対する緊急対応が必要です
送信者:三井住友カード <smbc-sperguous.plattress-ulospecialot@service.xys79.cc>Have a good Cashless. SMBC 三井住友カード
ご案内 安心してご利用いただくためカードの利用を停止させていただく場合
がございます。

q不正利用の可能性があるため、
カードの利用を一部制限しました。
ご本人さまの利用であるかを確認するため、下記リンクからパスワードの変更をお願い申し上げます。
▼パスワード変更はこちら(所要時間:2分)
詳細については、以下のリンクをご覧いただき、登録情報の確認をお願い申し上げます。

パスワード変更はこちら

aもし確認いただけない場合、事前にご了承いただけますようお願い申し上げます。
ご不便とご心配をおかけして申し訳ございません。
※ このメールは、取引受信メールアドレスの通知のためのものであり、再送要請は受け付けておりません。

本メールに関する一切の記事の無断転載および再配布を禁じます。
Copyright (C) Sumitomo Mitsui Card Co., Ltd.

OPxyYueW
iwaAOZgsn
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もちろんこのメールはフィッシング詐欺メールです。
見出しに”q”と”a”があるのでどうやらQ&A形式にしているようですが、全然Q&Aになっていないのが滑稽なメールです。
それに『安心してご利用いただくためカードの利用を停止させていただく場合がございます』とあるのに『カードの利用を一部制限しました』ともう既に制限されているではないですか!
更に本人の利用であるかを確認のにパスワードの変更するのも意味が分かりませんよね?
それにしても末尾の意味不明なアルファベットの3行は何を意味するのでしょうか?(笑)

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.xys79.cc
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに『三井住友カード』が利用するメールアドレスのドメインは『@vpass.ne.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『三井住友カード』からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.xys79.cc (unknown [23.94.214.122])

ドメイン”service.xys79.cc”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”service.xys79.cc”を割当てているIPアドレスです。
全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”service.xys79.cc”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、米国の『サンタクララ』付近であることが分かりました。


無防備な状態で放置された詐欺サイト

さて、本文の『パスワード変更はこちら』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://smbc-card.clav.dogiu.co/mem_index/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『三井住友カード』のドメインとは異なるものが利用されていますね。
このドメイン、調べてみるとその持ち主は中国広西チワン族自治区の方の所持ドメインであることが分かりました。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、定番の『東京都杉並区和泉2丁目』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、何処からもブロックされることなく無防備な状態でこのようなページが放置されていました。

とても危険ですね…💦

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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