『詐欺メール』Amazonから『アカウント情報の確認をお願いいたします』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

大量に届くAmazonからのメール

いつもご覧くださりありがとうございます!

昨夜遅くから始まった嫌がらせのような悪質な詐欺メール、今朝までに276通1.82MBにも及んでいます。

最近この手の同じメールの大量送付が多く見られます。
これらのメール全ては、ドメイン(@以降)は合っているもののアカウント名(@以前)に間違っているため迷子メールとなってサーバー内に残されています。

本文の内容はこんな感じです。

件名:[spam] アカウント情報の確認をお願いいたします
送信者:”Amazon” <admin-user@nakane.co.jp>Amazonアカウントが一時停止されました
お客様のAmazonアカウントは安全上の理由により一時停止されています。

アカウントの再開には、登録情報の更新が必要です。お手数ですが、以下のリンクから情報を更新してください。

※ 24時間以内に情報を更新しない場合、アカウントのご利用に影響が出ます。

情報を更新する

お手続きが完了次第、アカウントは再開され、引き続きAmazonのサービスをご利用いただけます。

ご質問がございましたら、Amazonカスタマーサービスまでお気軽にお問い合わせください。

このメールはAmazon.co.jpより送信されています。返信いただいても対応できませんので、ご了承ください。

会社情報:
アマゾンジャパン合同会社
〒153-0064 東京都目黒区下目黒1丁目8番1号
電話番号:0120-999-373

Amazonのアカウントが安全上の理由により一時停止されたからリンクを辿って24時間以内に情報を更新しろと書かれています。
『安全上の理由』って何なのでしょか?
あまりに抽象的過ぎてあまり伝わりませんよね。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”nakane.co.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
皆さんもうお察しだと思いますが、Amazonが発するメールで使われるメールアドレスはドメインが『amazon.co.jp』です。
それ以外のメールアドレスで送られてくるものは当然偽物と言うことになります。
因みにこの”nakane.co.jp”と言うドメインは、愛知県江南市にある呉服店の『有限会社 なかね呉服店』さんのもの。
もちろんそのような呉服店がAmazonのメールを代筆するはずがありません!

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from ncaiufjts.top (unknown [101.126.145.192])

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、『海淀区(かいでんく)』付近であることが分かりました。


並べて比較しないと分からない詐欺ページ

さて、本文の『情報を更新する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://lvguteibacyf.top/amyou/
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『Amazon』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『九龍地区』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページが開きました。

Amazonのログインページを模した偽サイトですね。
本物と比較してみると下段の『次に進む』ボタンが本物は『Amazonアカウントを作成する』ですね。

でもこうして比較しないと分からないと思います。

当然、ログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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