『詐欺メール』『【楽天】アカウント利用停止の予防策について』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

予防策という割に既に不正使用されている?

いつもご覧くださりありがとうございます!

しかしこれらの送信者の方、フィッシング詐欺メールを次から次へのよくお作りになるのもので、ある意味感心いたします。

今度は楽天カードの名を騙ってこのようなメールを送ってきました。

件名:[spam] <【楽天】アカウント利用停止の予防策について>
送信者:”【楽天カード株式会社】” <info@propertyagent.co.jp>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【重要】楽天カードから緊急のご連絡

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日頃より楽天カードをご愛顧賜り誠にありがとうございます。

本メールは、弊社の不正検知システムにより、お持ちのクレジットカードが不正使用された可能性が高いと判断された会員様宛に、緊急でお送りしております。

楽天のシステムが異常なアクティビティを検出しました。セキュリティのため、アカウント情報の確認をお願い申し上げます。

アカウント情報の確認が完了するまで、いくつかのサービスに制限がかかる場合があります。下のボタンをクリックし、指示に従って確認を行ってください。

アカウント情報を確認する
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<ご連絡先>

楽天カード株式会社信用管理部

■電話番号 : 092-303-5631(受付時間:日本時間9:00 – 21:00)
※比較的つながりやすい時間帯は11:00 – 18:00です。
(状況によってはお電話がつながりにくい場合もございます)

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■本メールアドレスは配信専用のため、お問い合わせの際はお客様サポートをご確認ください。

発行元

楽天カード株式会社

© Rakuten Card Co., Ltd.

件名には『アカウント利用停止の予防策』なんて書いてあるのに本文の内容は既に不正利用の被害に遭っていると…(笑)
リンクからアカウントの確認を行わないとサービス利用制限が掛かるらしい。
ってか、もし本当に不正利用の被害の可能性があるならすぐに制限掛けてほしいですよね?
因みにここに書かれている『楽天カード株式会社信用管理部』とその電話番号は実在します。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”propertyagent.co.jp
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
全然楽天カードのドメインとは異なりますね、楽天グループが利用するドメインは、ご承知の通り”rakuten.co.jp”ですもんね!

そういえばこのメールアドレスのドメイン、1つ前のブログエントリーで紹介したAmazonを騙る詐欺メールでも使われていたドメインですね。

もちろんこのメールアドレスは偽装なのでこの企業は無断でドメインを使われた被害者です。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from snalengdeheshen3061.top (unknown [101.126.131.243])

ここには送信者のメールアドレスとは全く異なる”snalengdeheshen3061.top”なんてドメインが記載されていますね。
このドメインを割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した””を割当てているIPアドレスです。

ばっちり一致しました。
故にこの送信者の本当のドメインは”snalengdeheshen3061.top”であると断定できます!

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、中国北京市にある『海淀区(かいでんく)』付近であることが分かりました。


香港で展開されている楽天を騙る詐欺サイト

さて、本文の『アカウント情報を確認する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://4nze7ovsg.top/eletian/】(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『楽天カード』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『九龍地区』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、何度もウイルバスターにブロックされたものの最終的にはこのようなページが開きました。

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。
この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

なんとなく肌感からすると年末に向けてこう言った悪意のあるメールが増えてきた感じがありますが皆さんのところはいかがでしょうか?

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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