『詐欺メール』Appleから『サブスクリプション料金の改定』と、来た件

迷惑メール
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★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

Appleが中国のドメインメールで料金改定案内を送信

いつもご覧くださりありがとうございます!

皆さんはAppleのiCloudを利用していますでしょうか。
私はiPhoneのストレージが心配なのでほんの少しだけですがサブスクを利用しています。
そんなiCloudですが、Appleからこのようなメールが届きました。

件名:[spam] サブスクリプション料金の改定
送信者:”iCloud” <email.apple-siteoon.operculee-genetcountryward@service.hbddmy.cn>サブスクリプション料金の改定

iCloud+ with 50GB storage
iCloud
1か月
新料金:¥150 — 旧料金:¥130
2024年12月21日以降

iCloudのサブスクリプションにご登録いただきありがとうございます。このサブスクリプションの今後の変更についてお知らせいたします。

Appleは、月額¥130から月額¥150へこのサブスクリプション料金の引き上げを行います。遅くとも1日前までにキャンセルしない限り、12月21日以降、サブスクリプションは月額¥150で自動更新されます。詳細およびキャンセルについては、サブスクリプションを確認してください

今後ともよろしくお願いいたします。

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これはサブスクの料金改定の告知のようですが、おかしいですね。
私が利用しているサブスクは月額400円の200GBストレージなのにここには130円が150円に値上げする旨が書いてあります。
そうです、このメールはAppleに成りすましてクレジットカード情報を盗み出そうとするフィッシング詐欺メールです。
その証拠にこの件名には”[spam]”とスタンプが付けられています。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”service.hbddmy.cn
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに末尾の『.cn』は、中国に与えられた国別ドメイン。
アメリカ企業のAppleが中国のドメインを使って利用者にメールを送るなんて考えられません。
故にこのメールは偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from service.hbddmy.cn (unknown [103.6.168.21])

次にドメイン”service.hbddmy.cn”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”service.hbddmy.cn”を割当てているIPアドレスです。

全く同じ数字なのでこのメールは送信者ご本人のもので間違いありません。
このドメインの持ち主について調べると、その氏名は当用漢字に無い漢字3文字が利用されたもの
その申請は中国のレジストラを介して行われていました。
そしてIPアドレスから導き出したおおよそのこのメールの発信地は『シンガポール』であることも分かりました。


リンク先は似て異なる偽ページ

さて、本文の『サブスクリプションを確認してください』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://icloud.apple.wuzhoubvrvywi.co/sign-insetup/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

末尾は『.co』ですから今度はコロンビア共和国に与えられた国別ドメインが使われていますね。
もちろんAppleのドメインとは異なります。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、『東京都杉並区和泉2丁目』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると詐欺サイトは、どこからもブロックされることなく無防備に放置されていました。

似て異なるページですが、本物と並べてみないと偽者かどうか分かりません。

当然、ログインしてしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となりアカウントが乗っ取られてしまうので要注意です。

 

まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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