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『詐欺メール』『【三井住友カード】利用制限解除のお知らせ』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

Q&A見えて全然Q&Aじゃないメール

いつもご覧くださりありがとうございます!

三井住友カードから同じ件名のメールが一晩で複数届いていました。
そのメールの内容はこんな感じです。

件名:[spam] 【三井住友カード】利用制限解除のお知らせ
送信者:”三井住友カード” <swmtxzfm@account1155.kanseroloji.com>Q:申し訳ございませんが、お知らせいたします、システムは、お客様のアカウントで異常が検出された可能性があり、この異常状態が解消されない場合、24時間後にアカウントの利用が一時停止される可能性があります。そのため、お客様の登録情報を再度確認していただく必要があります。

詳細については、以下のリンクをご覧いただき、登録情報の確認をお願い申し上げます。

ご利用確認はこちら

A:もし確認いただけない場合、事前にご了承いただけますようお願い申し上げます。

ご不便とご心配をおかけして申し訳ございません。

※ このメールは、取引受信メールアドレスの通知のためのものであり、再送要請は受け付けておりません。

■発行者
三井住友カード株式会社
〒135-0061 東京都江東区豊洲2丁目2番31号 smbc豊洲ビル

お問い合わせはこちら
※送信元「mail@contact.vpass.ne.jp」は送信専用です。

※本メールは重要なお知らせのため、メール配信を「否」にされている方にも送信しております。

本メールに関する一切の記事の無断転載および再配布を禁じます。
Copyright (C) Sumitomo Mitsui Card Co., Ltd.

アカウントに異常が発生したとQ&A方式で書かれているこのメール。
よく見ると全然Q&Aになっていないような気がしますが…(笑)

もちろんこのメールは三井住友カードに成り済ますフィッシング詐欺メールです。
だいたいお問合せに送信元のメールアドレスを全角文字でダラダラ書きませんよね!(笑)

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”account1155.kanseroloji.com
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
三井住友関連からのメールのアドレスに関して三井住友銀行の注意喚起ページで詳しく書かれていますのでそちらを参照していただきたいのですが、その殆どのドメインが『smbc.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『三井住友関連』からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from account1155.kanseroloji.com (unknown [156.231.11.3])

では、ドメイン”account1155.kanseroloji.com”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。
こちらが『aWebAnalysis』さんで取得した”account1155.kanseroloji.com”を割当てているIPアドレスです。

全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”account1155.kanseroloji.com”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。

この末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、『東京都杉並区和泉2丁目』付近であることが分かりました。


詐欺サイトは米国でシレっと放置されていた

さて、本文に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://updatas-snnbc-cards.run.place/client/login】(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『三井住友関連』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『aWebAnalysis』さんで割当てているIPアドレスを取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、米国ニューヨーク州『バッファロー』付近であることが分かりました。

このリンクを辿ってみると、詐欺サイトはどこからもブロックされることなく無防備で危険な状態で放置されていることが分かりました。

当然、ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうとその情報は詐欺犯に把握され不正ログインが可能となります。この先のページで会員情報の更新と称し更に個人情報やクレジットカードの情報を盗み取られた上で詐欺の被害に遭うことになります。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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