| 意味不明相変わらずイオン絡みで申し訳ありません…今回もまたイオン系で件名には『イオンモバイル』と書いてあります。
 
 本文を読んでみると、冒頭に『ご入力の内容、もしくはご登録のメールアドレスが異なる為、該当がありませんでした 』とあり、それ以降送信専用だから返信しないようにとあるだけでさっぱり意味が分かりません。
 そして最後には結局、解決策としてリンクへ行けと誘導されてしまいます。
 もちろんこのメールはご察しの通りフィッシング詐欺メールですが、誰がこのような意味不明のメールに
 騙されるのでしょうか?
 では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!まずはプロパティーから見ていきましょう。
 件名は『[spam] 【イオンモバイル】お問い合わせお客さまIDのご連絡』ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
 この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
 ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
 否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
 差出人は『"イオンクレジット" <support@service.kh78tygjtu.com>』
 皆さんはご存じでしょうか?
 この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
 ですから、ここは信用できない部分です。
 どうせこのメールは、イオンカードのクレカ情報を盗み出すのが最大の目的なのでしょう。もう言い飽きた感な言葉ですが、イオンカードの公式ドメインはオフィシャルサイトのURLで
 確認すればすぐに分かりますが”aeon.co.jp”でこのような数字を含んだでたらめなドメインでは
 ありません!
 故にこのメールは、悪意を持ったフィッシング詐欺メールの類です
 
 イオンがロス市庁舎付近のサーバーを利用?では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
 私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。
 
| Received:『from service.kh78tygjtu.com (unknown [192.210.165.12])』 |  ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーの情報。すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
 末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
 同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません。
 でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
 ものがドメインと呼ばれるものです。
 では、メールアドレスにあったドメイン”service.kh78tygjtu.com”が差出人本人のものなのかどうかを調べてみます。
 
 これが『中国広東省韶関市』の方が申請されたとされるドメイン”service.kh78tygjtu.com”の登録情報です。これによると”192.210.165.12”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
 もちろん差出人はイオンカード関係者ではありませんが、”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
 このメールアドレスは差出人ご本人さんのもので間違いなさそうです。
 ”Received”に記載されているIPアドレス”192.210.165.12”は、差出人が利用したメールサーバーの情報でこれを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
 このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。
 
 地図に立てられたピンの位置は、ロサンゼルス市庁舎付近送信に利用されたのは、カナダに拠点を置く『HostPapa』と言うプロバイダーです。
 このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
 
 詐欺サイトはサンフランシスコで今現在も稼働中では引き続き本文。 
| ご入力の内容、もしくはご登録のメールアドレスが異なる為、該当がありませんでした ■本メールについて本メールはご登録のメールアドレスに自動配信しています。
 送信専用のため、直接ご返信いただいてもお問い合わせにはお答えできません。あらかじめご了承ください。
 このメールにお心当たりの無い場合は、このメールを破棄してください。
 解決策:お客様には、イオンの公式ウェブサイトにアクセスし𝗁𝗍𝗍𝗉𝗌://𝗐𝗐𝗐.𝖺𝖾𝗈𝗇.𝖼𝗈.𝗃𝗉/𝖭𝖾𝗍𝖡𝗋𝖺𝗇𝖼𝗁/𝗉𝖺𝗍𝗁𝖽𝗂𝗏𝗂𝖽𝖾.𝖽𝗈
 ■このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。ご返信いただいてもご用件は承れません。ご不明な点がございます場合は、よくあるご質問をご確認ください。
 ■「イオンウォレット」アプリをご利用ではなく、当メールにお心当たりのない方は、大変お手数をお掛けしますがその旨を受信したメールの内容とともにお書き添えいただき下記宛先までご連絡ください。
 netbranch@aeon.co.jp
 ■よくあるご質問:https://faq.aeon.co.jp/
 ■お問い合わせ先:https://www.aeon.co.jp/inquiry/contact/
 ※個人情報に関わるご質問については、お電話でのご回答に限らせていただいておりますので、あらかじめご了承ください。
 |  このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。そのリンクは本文内にイオンカードの公式ドメインを使って記載されていますが、当然これも偽装。
 リンク先の『Nortonセーフウェブレポート』での判定はこのようにレポートされていました。
 
 既にしっかりフィッシングサイトとしてブラックリストに登録済みですね。リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。
 このURLで使われているドメインは”aeon-ne-jp.oscargraugabernet.com”このドメインにまつわる情報を取得してみます。
 
 またしても中国の方が申請されているこのドメインを割当てているIPアドレスは”104.21.40.72”このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。
 
 地図に立てられたピンの位置は、サンフランシスコ・ジャイアンツが本拠地としているオラクル・パークに程近い辺り。
 利用されているホスティングサービスもアメリカに拠点を置く『Cloudflare』
 この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。
 当然リンクはイオンカードのコピーサイト。
 ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうと、その情報が詐欺師に流れてしまいます。そして次に開いたページで個人情報を更新させると称しそれらの情報や、更にはカードの情報まで
 詐取されることでしょう。
 
 まとめイオン関連の詐欺メールはいつまで続くのでしょう、もううんざりなんですけど… 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |