有効なメールって分からず送ってきてるの? 怪しすぎる…(・・;) なんとも気持ちの悪いメールが私の手元に届きました。  何ですかこのメールは。。。 『アルブレヒト・ファミリー・トラスト基金』ってなに? 調べたらこんなページしかヒットしません…『迷惑メールチェッカー』 まあそうですよね。 返信先が差出人のメールアドレスと異なる上にそれがGmailってのも意味深ですね… では、このメールも私なりに解釈して詳しく見ていこうと思います。 まずはプロパティーから見ていきましょう。 件名は『これはあなたの有効なメールですか?』 ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。 有効なメールですかって、じゃあなたは有効か無効か分からず適当に送ってるんですか? そんな人に寄付を求められても困ります。(;^_^A 差出人は 『Felix Hößelbarth <Hoesselbarth@hofloessnitz.de>』 ラテン文字が含まれるので、文字化けしてたらごめんなさい。(._.) 皆さんはご存じでしょうか? この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。 ですから、ここは信用できない部分です。 ドメインの末尾が”.de”ですからこのドメインはドイツも国別ドメインです。 ということはこのメール、ドイツの方が発信されたものなのでしょうか? 全てが『ドイツ』 では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか! まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。 私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。 Received:『from webmail.hofloessnitz.de (webmail.hofloessnitz.de [176.94.97.171])』 | ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーの情報。 すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。 末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で 同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません。 でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした ものがドメインと呼ばれるものです。 では、”Received”にあったドメイン”webmail.hofloessnitz.de”が差出人本人のものなのかどうかを 調べてみます。   これがドメイン”webmail.hofloessnitz.de”の登録情報です。 上段の『Magonote-tools』のIPアドレス・ドメインの持ち主を調査の結果からこのドメインは、ドイツで 申請され、これまたドイツのデュッセルドルフに本社を置く『Vodafone GmbH』が取得代行者です。 そして下段のが『WebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを調査した結果です。 これによると”176.94.97.171”がこのドメインを割当てているIPアドレス。 ”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なのでこのメールアドレスは、偽装など行われずご本人さんの もので送信されたようですね。 ”Received”に記載されているIPアドレスは、差出人が利用したメールサーバーの情報で これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。 このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。  地図に立てられたピンの位置は、のどかな田園地帯が広がるドイツの『ズルツバッハ』と言う街。 送信に利用されたのは、やはり『Vodafone GmbH』です。 このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。 フェリックス、意味不明だぞ では引き続き本文。 こんにちは、 アルブレヒト・ファミリー・トラスト基金があなたを寄付/投資基金に選びました。 詳細については、これが有効な電子メール アドレスである場合は、私に連絡してください。 よろしくお願いします フェリックス・ヘルバルト アルブレヒト・ファミリー・トラスト | ここまでの調査結果からすると、どうやらドイツ人の『フェリックス』が機械翻訳した文面を私宛てに 送ったようですね。 このメールアドレスが有効である場合は連絡してくださいってことのようですが、意味がよくわからないし だいたい差出人と返信先が異なるようなきな臭いメールに誰が返信するのでしょうか? まとめ 時々届きますよね?このような意味不明のメール… こんなのさっさとゴミ箱に捨てて次のメールの調査に移ろうと思います。 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |