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『詐欺メール』『東京電力エナジーパートナー【11月12日重要/なお知らせ】』と、来た件

中電管轄地域なのに東電から
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

宛名が氏名でなくメールアドレス

中部電力管轄に住む私宛に東京電力から不思議な日本語を操るメールが届きました。

本文中の宛名がなぜか氏名ではなくメールアドレスで書かれています。
それにどうして差出人のメールアドレスが東京電力のものではなく中国の国別ドメイン”.cn“が
使われているのでしょうか?
更に『セキュリティシステムのアップグレードを防ぐために更新します』って逆じゃないでしょうか?
普通は『セキュリティシステムのアップグレードをするために更新します』だと思いますが…(;^_^A
もっと言えば『メールの通知日を受け取りました』って、こりゃ日本語として成立していません…

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 東京電力エナジーパートナー【11月12日重要/なお知らせ】』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”【東京電力エナジーパートナー】” <tepoc-net-update-account@ihgaiha.cn>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。
ihgaiha.cn”は、どこからどう見ても中国のドメイン。
どうして東電が中国ドメインのメールアドレスを使うのでしょうか?


ひいき目に見ても日本語がひどい本文

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from mail2.ihgaiha.cn (unknown [118.99.45.22])』

ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

では、”Received”にあったドメイン”mail2.ihgaiha.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”mail2.ihgaiha.cn”の登録情報です。
これによると”118.99.45.21”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
このメールはもちろん東京電力からのものではないものの”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
このメールアドレスはご本人さんのもので間違いなさそうです。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、『Forewin Telecom Group Limited』と言う香港のプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのも『香港』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


では引き続き本文。

情報の盗用、セキュリティシステムのアップグレードを防ぐために更新します。情報認証を確認してください。

メールの通知日を受け取りました。本日中に安全検証を完了しなければなりません。

今アカウントを確認できます。

—————————————————————–
登録東京電力
—————————————————————–
なお、24時間以内にご確認がない場合、誠に遺憾ながら、アカウントをロックさせていただくことを警告いたします

東京電力エナジーパートナー株式会社

ひいき目に見てもこの本文に使われている日本語は明らかにおかしいですよね。
絶対日本人が作者なメールだとは思えません!

詐欺サイトへ誘導するリンクはこれまた意味不明な『登録東京電力』と書いてある赤いボタンに
付けられています。
接続してみても表示されるのは『このサイトにアクセスできませんlocalhost で接続が拒否されました』
と表示されてまともに開くことはできませんでした。


まとめ

このメールはきっと、どこかで良からぬ方法で入手したメールアドレスリストのアドレス宛に
適当に送ったものでしょう。
なので東京電力管轄に関わらず北海道から沖縄まで日本全国に発せられたものだと思われます。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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