Amazonらしからぬメールアドレス またもやAmazon系の詐欺メールですいません…(;^_^A  ほんと、Amazonの偽メール多いですよね! それに件名と本文の内容に乖離の有るものがい多いこと。 今回も件名には『異常な行為が検出』とあるものの本文には『お支払い方法が承認されない』と それに読み進めていくとなんだか文章がおかしく、日本人の作者ではない気がします。 では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう! まずはプロパティーから見ていきましょう。 件名は『[spam] [重要]:【異常な行為が検出.】番号:Ee-2452-13739』 ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。 この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 『”Amazon.co.jp” <support@shushuhehey9.shop>』 皆さんはご存じでしょうか? この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。 ですから、ここは信用できない部分です。 賢明な皆さんならもうお分かりですよね? Amazonのメールアドレスのドメインは”amazon.co.jp”で”shushuhehey9.shop”なんてドメインでは ありません! 『杉並区和泉2丁目公園』付近に何がある?! では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか! まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。 私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。 Received:『from mail.shushuhehey9.shop (unknown [152.32.147.249])』 | ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。 末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で 同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません。 でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした ものがドメインと呼ばれるものです。 ”Received”に記載されている末尾の”152.32.147.249”は、そのサーバーのIPアドレスになり これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。 このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。  送信に利用されたのは、『Ucloud Information Technology (Hk) Limited』と言う香港のプロバイダーです。 位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを ご承知いただいた上でご覧ください。 代表地点としてピンが立てられたのは、『杉並区和泉2丁目公園』付近です。 このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。 グダグダな文章 では引き続き本文。 お支払方法に問題があり、プライム特典をご利用いただけない状況です。 お支払い方法の情報を更新 ****@*****.***様 Amazon利用いただきありがとうございます。 ご指定いただいたお客様のお支払い方法が承認されないため、。Amazonは無料ですが、ご登録の際には適用可能なお支払い方法を確認させていただきます。これは、ご登録時にご同意いただいたように。 1日以内に、アマゾンからの請求へのお支払いが確認できない限り、お客様のAmazon登録はキャンセルされ 他の有効な支払方法を更新・追加し、Amazonをご利用されたい場合は、以下の手順に従って更新してください。 1.お客様のお支払い方法にアクセス 2.Amazon登録したAmazon.co.jpのアカウントを使用してサインイン 登録済みのお支払手段の有効期限を更新、または新しく支払い手段を追加し、「続行」ボタンをクリック 現在ご指定のお支払い方法が承認されない原因は、提携会社(クレジットカード会社等)の事情により異なりますが、利用可能限度額の超過、有効期限切れ、カード利用不可などが考えられます。大変お手数ですが詳細についてはサービスの提供元会社に直接お問い合わせください。 Amazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。 今後ともAmazon.co.jpをよろしくお願いいたします。 Amazon.co.jpカスタマーサービス | 読み返してもグダグダな文章ですね…(;^_^A このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのリンクは『お支払い方法の情報を更新』と『お客様のお支払い方法にアクセス』って書かれた ところに付けられていて、そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での 危険度評価がこちらです。  既にしっかりブラックリストに登録済みですね。 リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。 このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”amzone.co.jp.uptiy509jemi.cn”と 何故だか中国の国別ドメインを使ったもの。 このドメインにまつわる情報を取得してみます。  中国で管理されているであろうこのドメインを割当てているIPアドレスは”47.245.38.241” このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。  またしてもこの地図が表示されました。 利用されているホスティングサービスは、中国の『Alibaba Cloud LLC』 詐欺に利用しているウェブサーバーは『杉並区和泉2丁目公園』付近に設置されているようですが この付近には一体何があるのでしょうね? 詐欺サイトでは、Amazonのログイン画面にそっくりのサイトが開きました。 きっと本家のサイトを丸ごとダウンロードしてこの付近にある自身のウェブサーバーにアップロードして 運用しているのでしょうね。 まとめ 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |