『詐欺メール』エムアイカードから『ご請求金額のご案内(2023年10月)』と、来た件

迷惑メール
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最近この手のメールが多くて
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし悪意を持ったメールを発見次第
できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウントやクレジットカードの情報を
入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合はブックマークしてある
リンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早くパスワードの変更や
クレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

持ってないのに請求される筋合い無い

またしても持ち合わせないカード会社の『エムアイカード』から請求金額の案内メールが届きました。

持ってないのに請求される筋合いなんて無いので、このメールはもちろん詐欺目的もしくは愉快犯による
悪意のあるメールです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] ご請求金額のご案内(2023年10月)』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
最近この手のメール多いのでご注意ください!

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”エムアイカード” <miCard1@dkwhlsr.cn>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

当然エムアイカードさんのドメインはこのような中国の国別ドメインを使ったものではありません。
micard.co.jp”と言う公式ドメインがちゃんとありますから、メールを送るならこのドメインを使った
ものになるはずです!


詐欺メールご常連さんが差出人

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from dkwhlsr.cn (unknown [95.215.108.55])』

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーのもので
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

というわけで”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーに割当てられたものなので
このIPアドレスが差出人のメールアドレスにあるドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合は偽装となり特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”dkwhlsr.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これが詐欺メール調査ご常連さんが管理しているこのドメイン”dkwhlsr.cn”の登録情報です。
これによると”95.215.108.55”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
このドメインはエムアイカードさんのものではないものの”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
このメールアドレスは差出人ご本人さんのもので間違いなさそうです。

Received”に記載されている末尾の”95.215.108.55”は、そのサーバーのIPアドレスになり
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

またサンクトペテルブルクですか、最近ここのサーバーから送られてくる詐欺メールが多いですね。(;^_^A
送信に利用されたのは、ロシアの『Global Internet Solutions LLC』と言うプロバイダーです。


リンクは明らかな偽装

では引き続き本文。

いつも(株)エムアイカード発行のカードをご利用いただき、
ありがとうございます。本メールは、HTML形式で配信しております。
内容が表示されない方は、下記URLよりご確認ください。

▼ご請求明細のご確認はこちら
https://view.micard.co.jp/?qs=61ef5a3655d0091c96cd95c0bcde824a7bedf70ecf169a1d8e1a3a7ae6c2d929c659a065bb31b2f4d81c38562e845e1ce225c13557d499569eb657fb07617881e5d43e3c638b2823f40

※本メールは送信専用メールアドレスから配信しております。
ご返信いただいても対応いたしかねますので、予めご了承ください。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、本文内にエムアイカードの正規ドメインを使ったものが直書きされていますが
これはもちろん大嘘でリンク偽装されています。
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

フィッシングサイトとして既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”beemeta.cn”と再び中国の国別ドメイン。
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

メールのドメインと同じ方が管理しているこのドメインを割当てているIPアドレスは”172.67.203.149
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは『Cloudflare』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは、カナダの『トロント市庁舎』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

本物そっくりのログインページが開きました。
ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうと、その情報が詐欺師に流れてしまいます。
そして次に開いたページで個人情報を更新させると称しそれらの情報や、更にはカードの情報まで
詐取されることでしょう。


まとめ

最近のトレンドは、メールサーバーがサンクトペテルブルクでウェブサーバーがトロント市庁舎付近って
パターンですね。
もちろん同じ人間もしくは同じグループの仕業であることは簡単に想像つきますね。
何とか規制できないものなのでしょうか?
国外サーバーだからン無理なのでしょうか?

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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