『詐欺メール』『[American Express] カードの利用が一時停止されました。』と、来た件

迷惑メール
記事内に広告が含まれています。

停止は今日1日だけ?!
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

アメエクカード持っていなんですが…

久しぶりに『アメリカンエキスプレスカード』(以降アメエク)を騙る詐欺メールの話題。

アメエクの詐欺メールと言えば、『ご請求金額確定のご案内』がド定番のですが、利用停止案内は初めて。
『2023年10月6日 まで、カードの利用が一時停止』と書かれていますが、もちろんそんなのはウソ!
もしそれが本当だとしても、このメールが届いたのは10月6日の早朝なので今日1日我慢すれば済むことで
特に利用する理由も無ければわざわざ利用停止を解除に行く必要もありません。
せめて1か月くらいにしておけば良いのにね…(笑)

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[American Express] カードの利用が一時停止されました。』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
ってか、それ以前にアメエクカードなんて私持っていません。。。(^^;)
それなのになぜ私のメールアドレスをご存じなのでしょうね?

差出人は
『”American Express” <xbhpwuxst@service.hzszmmy.cn>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。
アメエク』の公式サイトでURLを確認すれば分かりますが、アメエクの公式ドメインは”hzszmmy.cn
なんて中国のドメインではなくて”americanexpress.com”です。
こんなのに騙されてはいけませんよ!


台湾のサーバーから送信されていた

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from service.hzszmmy.cn (unknown [103.159.207.142])』

このメールは、アメエクでもないのにさもアメエクからのように偽装しているので
特定電子メール法違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”service.hzszmmy.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”service.hzszmmy.cn”の登録情報です。
これによると”103.159.207.142”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
差出人はアメエク関係者ではないものの”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
このメールアドレスは差出人ご本人さんのもので間違いなさそうです。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、『Ttns』と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、『台北市』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


ノートンもGoogleも危険なサイトと評価

では引き続き本文。

2023年10月6日 まで、カードの利用が一時停止されました。

カードの一時利用停止:

カードの利用を一時停止することにより、今後カードを端末に通すご利用はできなくなります。しかしながら、以下のご利用は止まりませんのでご注意ください。

・定期的なお支払い(公共料金、サブスクリプション料金)
・デジタルウォレットに登録済みのカード利用
・一時停止したカード以外のご利用分
また、カードの一時利用停止中でも次のご利用は可能な場合があります。

・オンライン決済
・デジタルウォレットにカード情報を登録する

カードの一時利用停止を解除すると、以前と同様にカードを利用できます。カードの一時利用停止を解除する場合は、こちら。

カードの一時利用停止を解除する

カードを紛失・盗難された場合、心当たりのない利用履歴がある場合は、すぐにご連絡ください。カードを再発行いたします。

紛失・盗難時のご連絡先はこちら

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは2箇所『カードの一時利用停止を解除する』と『紛失・盗難時のご連絡先はこちら』って
書かれたところに付けられていて、そのリンク先の『Nortonセーフウェブレポート』での判定は
このようにレポートされていました。

フィッシングサイトとして登録済みですね。

Googleでもこのように判断されているので少なくともChromeであれば接続時に遮断されることでしょう。

このURLで使われているドメインは”chproperti.com”とこれまたアメエクには全く関連の無いドメイン。
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

マレーシアのクアラルンプールで管理されているこのドメインを割当てているIPアドレスは”204.44.92.116
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは、アメリカの『QuadraNet Enterprises LLC』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは『ロサンゼルス』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

本物そっくりのログインページが開きました。
ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうと、その情報が詐欺師に流れてしまいます。
そして次に開いたページで個人情報を更新させると称しそれらの情報や、更にはカードの情報まで
詐取されることでしょう。


まとめ

カードもアカウントも持っていないところからのメールなんて誰も興味ありませんが、持ちこれが
所持しているものからだとどうでしょうか?
でも、いくら自身が持っているカード会社からだとしても安易にメールにあるリンクを押すのは
とても危険です!
正規サイトを検索するか、もしくはスマホアプリから直接ログインするようにしてください!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

タイトルとURLをコピーしました