『詐欺メール』10月なのに『【マイナポイント第2弾】20,000円分のポイントプレゼント!』と、来た件

期限延長?
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

来ると思ってたけど実際に来るとは…

来ないかなと思ってたら、やっぱり来ましたわ。(笑)

マイナポイント第2弾』の申請締め切りは、確か9月30日のはずがこのメールだと10月31日。
延長されたのでしょうか?(笑)
もちろんそんなはずもなくこのメールはマイナポイントに便乗した詐欺メールです。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『【マイナポイント第2弾】20,000円分のポイントプレゼント!』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
確かコロナの給付金でも、ウクライナの募金でも便乗詐欺がありましたね。
ほんと質が悪い輩です。

差出人は
『マイナポイント事務局 <contact@mynumbercard.point.soumu.go.jp>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

おっと、ちゃんと総務省のドメイン”soumu.go.jp”がちゃんと使われていますね。
今までのメールはどこの馬の骨かわからないようなドメインが使われれいましたが…
ま、でもこれは間違いなく偽装です。


総務省とは似ても似つかぬドメイン

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from nbdfnl (unknown [59.60.69.253])』

この”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーに割当てられたもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”soumu.go.jp”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがIPアドレス”59.60.69.253”の割り当て情報です。
soumu.go.jp”とは全く異なる”163data.com.cn”なんて全然異なるドメインが割り当てられていますね。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字”59.60.69.253”は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたプロバイダーは、中国最大の固定電話回線サービスを誇る『Chinanet』です。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、中華人民共和国福建省『寧徳市(Ningde)』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


リンクは変更済み

では引き続き本文。

【注意】
※期限内に回収されなかった場合、補償はありませんので、お早めに回収してください。
◆ポイントについてのよくあるご質問◆

★マイナポイントとは?マイナポイントは、
マイナンバーカードの普及や活用を促進するとともに、
消費を活性化させるため、
QRコード決済や電子マネーなどのキャッシュレス決済サービスで利用できるマイナポイント
(1人2万円分)を付与する事業です。

★ポイントをもらえますか?
はい、1回目のキャンペーンに参加してポイントを受け取っていても、
キャンペーンに参加できます。

■マイナポイントの申し込み方法です?
・応募専用サイトにアクセスし、応募書類を記入,
・マイナポイントの申込みをしよう。
・20,000円分 マイナポイントを取得して使おう!
・ポイントはマイページよりご確認いただけます。

保有ポイントを見る   >

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『保有ポイントを見る』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

なぜだか『安全』と記載されていますね。
詐欺メールのリンク先だからちょっと解せませんね…(-_-;)

このURLで使われているドメインは”plopradio.com”とどこかの国のラジオ局ようなドメインで
当然総務省とは全くかかわりのないもの。
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

日本で管理されているこのドメインを割当てているIPアドレスは”43.243.74.112
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは『Sun』と書かれています。

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは、香港の『葵涌(Kwai Chung)』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

トレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での危険度評価からすると、リンク先の
詐欺サイトは、どこからもブロックされることなく無防備な状態で放置されていると思われます。
そんなサイトに、調査を目的で安全な方法を利用して訪れてみることにします。

あれ?リダイレクト(自動転送)されて中国の『The Club』ってサイトに接続されました。

これは恐らく詐欺犯は、詐欺サイトへのリンクをこの『The Club』へのリンクに変更して姿をくらました
ものと思われます。


まとめ

このような日にちが間違ってるメールに騙されることはないとは思いますし、リンク先も変更されているので
このメールに騙されることはないでしょう。

でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

迷惑メールカテゴリの最新記事