『詐欺メール』『期限迫る!マイナポイント第2弾で20,000円分のポイントがもらえる!』と、来た件

マイナポイントに便乗した詐欺
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

Appleが総務省のメール送信代行を?!

またもや『マイナポイント事務局』を騙るフィッシング詐欺メールが届きました。

マイナポイントの申請期限が迫っていることを理由にリンクに誘い込んで個人情報やクレジットカード
の情報などを盗み出そうとするのが目的です。
実際にマイナポイントの申請期限は、2023年09月30日なのである意味便乗詐欺と言えるのでしょう。
それ以前に、総務省が私のメールアドレスをどうしてご存じなのでしょうね?^^;

よく見ると送信者のメールアドレスは”apple.com
もうお分かりですよね? そう!これはiPhoneで有名なアメリカのIT企業Apple社のドメイン。
まさかAppleが総務省のメール送信代行を請け負ったりしてるとか?(;’∀’)

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 期限迫る!マイナポイント第2弾で20,000円分のポイントがもらえる!』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”マイナポイント第2弾” <numbercard-7749@id.apple.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

総務省の公式ドメインは”soumu.go.jp
政府機関のドメインは全て”go.jp”ですから覚えておきましょう!


総務省が香港のメールサーバーを?!

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from smtb.jp (unknown [156.240.118.71])』

また新たに”smtb.jp”なんてドメインが現れてきましたよ!
どれが本当なのでしょうか?

この差出人は、メールアドレスを偽装しているので、これは特定電子メール法違反となり
処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字”156.240.118.71”は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に危険性や送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、『Beijing Baidu Netcom Science and Technology Co Ltd』と言う中国のプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、『香港』付近です。
総務省がこのような場所に設置されたメールサーバーを利用するでしょうか?(;^_^A


強固にブロックされて

では引き続き本文。

マイナポイントについて

マイナポイント第2弾は、20,000円相当のマイナポイントを提供しています。これはQRコード決済や電子マネーなどのキャッシュレス決済に利用可能です。このプログラムは、マイナンバーカードの利用普及と消費促進を目指しています。
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再度の参加は可能ですか?

もちろんです!初回キャンペーンでポイントを受け取った方でも、第2弾キャンペーンに参加できます。

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マイナポイントの申請手続き

以下の手順に従って、約2分で申請を完了させることができます。
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★STEP1
専用の申請サイトにアクセスし、必要な情報を入力

★STEP2
マイナポイントの申請を行う

★STEP3
20,000円分のマイナポイントを取得し、ご活用ください

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以下のボタンから申請を開始してください!

★申請をはじめる

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このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『★申請をはじめる』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”qvvovprdxskszey7.life
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインはアメリカアリゾナ州にある『PrivacyGuardian』と言う匿名でドメインを取得するための
代行サービスを行っている企業が管理しています。
匿名でドメインを取得代行してくれるが故にサイバー犯罪の温床としても知られている企業です。

このドメインを割当てているIPアドレスは”121.127.241.13
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは、シンガポールの『BGP Consultancy Pte Ltd』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
ピンが立てられたのはこちらも『香港』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。
でも何度もチャレンジしましたがそのサイトはウィルスバスターにブロックされて開くことは
できませんでした。


まとめ

国の機関までも成りすまして便乗詐欺を行うなんてなんとも汚い手口です。
こんな奴らに絶対騙されてはいけませんよ!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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