『詐欺メール』ETC利用照会サーピス事務局から『【重要】アカウントを停止いたしました』と、来た件

迷惑メール
この記事は約6分で読めます。

久しぶりにETC絡み
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

ETC利用照会サーピス事務局から?!

『ETC利用照会サーピス事務局』さんから、このようなメールが届きました。

えっ、ちょっと待って、『ETC利用照会サース事務局』って、団体名称変えました?(笑)
良く見ると署名欄も『ピ』になってるような…

ETCチームからのメールを受信しましたね
アカウントの状態が異常であることが発見されたようですね

って、妙に馴れ馴れしいですね。
友達でもないのに…

送信者として書かれているメールアドレスのドメインがなぜだかこのメールを受信した私のアドレスの
ドメインになっています。
これは明らかに偽装していますね、

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【重要】アカウントを停止いたしました』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”ETC利用照会サース事務局” <admin@ml.etc-*****.***>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

先にも書いた通り”*****.***”部分には私のメールアドレスのドメインが記載されています。
そうするとこうなるのでしょうか?


配信サーバーはロシアにあり

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from against-80.vm.sshvps.ru (unknown [91.220.163.160])』

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになり、これを紐解けば差出人の素性が
見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われたホスト情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、ロシアの『Media Land LLC』と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、これまたロシアの『サンクトペテルブルク』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


違法または禁止されたコンテンツを提供するサイト

では引き続き本文。

こんにちは

ETCチームからのメールを受信しましたね
アカウントの状態が異常であることが発見されたようですね

バインディングされたカードが期限切れであったり、アドレス情報が間違っていたりしている可能性があります。

リアルタイムサポートをご利用いただくことをお勧めします。

ETCアカウントは24時間365日対応のサポートの対象となっておりますので、ETCサポートチームにご連絡いただければ、アカウントの所有権の証明をお手伝いします。

ETCログインページ

詳細はリンク先でご確認ください
アカウント所有権の証明については、ETC管理コンソールにログインし、所定の手順でお手続きいただくことができます。

また、会員情報の管理ページからも確認することができます。

何かご質問があれば、ETCサイトまでお問い合わせください
発行者ETC利用照会サース事務局
East Nippon Expressway CompanyLimited,MetropolitanExpressway Company Limited

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『ETCログインページ』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
『違法または禁止されたコンテンツ』って記載があるので、詐欺メール以外にも何やらきな臭い
ことしているようですね…(-_-;)

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”mies.eto-c.com
このドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”69.12.81.42
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスト情報とその割り当て地を確認してみます。

サイト運営に利用されているホストは、アメリカの『QuadraNet Enterprises LLC』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
地図上にピンが立てられたのは、詐欺サイトのメッカである『ロサンゼルス』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

本物そっくりのログインページが開きました。
ここにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうと、その情報が詐欺師に流れてしまいます。
そして次に開いたページで個人情報を更新させると称しそれらの情報や、更にはカードの情報まで
詐取されることでしょう。


まとめ

ETC利用照会サービスさんを騙る詐欺メールは相変わらず大量に配信されています。
もう、皆さんはご承知のことなので騙されるようなことはないと思いますが、一応用心ください。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

タイトルとURLをコピーしました